老後の収入は年金のみという人も多いようです。しかし、そうした場合、貯蓄+年金の範囲内で生活できなければ老後破産してしまう可能性もあるでしょう。今回の記事は、過去に銀行で働いていた筆者が、老後破産に気を付けたほうが良い人の特徴を説明します。
老後に必要な資金を試算していない
老後のために用意すべき資金は、受給される年金額、持ち家か賃貸か、都会か田舎かなどそれぞれのシチュエーションにより異なります。ただし、マイホームの返済や子供の教育費などもあり、老後資金を後回しにしている人が多い印象です。
自分が老後に必要になる資金を試算して、自分がいくら貯めないといけないのかをまず意識していきましょう。自分が受給できる予定の年金については、日本年金機構のねんきんネットで確認できます。
子供の教育費にお金を使いすぎている
子供の教育にはお金がかかりますが、使い過ぎて老後資産を残せなければ大切な子どもたちに迷惑をかけてしまうかもしれません。貯蓄が少ないのであれば、子どもと話し合って奨学金を利用してもらう選択肢も考えましょう。
生活水準を下げられない
老後に入るお金はほとんどの人が年金だけなので、確実に現役時代に比べると少なくなります。生活水準を下げられないとどんどんお金は減ってしまいます。
老後破産に陥らないためにも生活水準を見直す必要があるでしょう。家賃や通信費などの固定費を削減するなど、簡単かつ持続的にできる節約方法を試してみてください。
老後破産に陥らないためにも老後資金の積み立てを
年金生活に入ってから「お金がない」という状態になれば、老後破産してしまいます。自分が困るだけではなく、子どもや身内に迷惑をかけてしまうかもしれません。そんなことにならないためにも、現役時代からコツコツと老後資金の積み立てをしていくことが大切です。
自分で老後資金を積み立てることができるiDeCoなどの制度もありますので、老後資金が不安な方は利用の検討をしてみてはいかがでしょうか。
文・勝目麻希(金融ライター)
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