「HFT/超高速取引」1秒間に数千回の売買を繰り返すコンピュータ取引

2021/07/08 06:30

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HTFとは、high-frequency tradingの略で、日本語では、高頻度取引や高速取引、アルゴリズム取引などと呼ばれます。コンピュータを使って、さまざまな投資戦略にもとづいたプログラムを組み込んで、高速かつ高頻度で売買を繰り返していきます。なかには、1秒間で数千回の取引を行うケースもめずらしくありません。現在

HTFとは、high-frequency tradingの略で、日本語では、高頻度取引や高速取引、アルゴリズム取引などと呼ばれます。コンピュータを使って、さまざまな投資戦略にもとづいたプログラムを組み込んで、高速かつ高頻度で売買を繰り返していきます。なかには、1秒間で数千回の取引を行うケースもめずらしくありません。現在の東京株式市場では、売買高の6割以上をHFTが占めると言われています。ここ数年、株式市場のボラティリティ(変動率)が高く、一方向に急激に動きやすいというのも、このHFTが原因とされています。

同じ土俵で勝負せず、個人投資家なら王道の投資手法で

HFTでは、先物市場と現物市場の価格の歪みを狙った裁定取引や、あるキーワードを組み込んで、それらのニュースや報道に瞬時に反応するプログラムも存在します。たとえば、テロなどが起こった場合には、このプログラムが一斉に反応し、株式市場で一方的に売り浴びせることもあります。このようなことから市場が一方向に動きやすくなっていると言われています。私たち個人投資家にはほぼ不可能な投資手法ですが、だからといって、個人投資家が不利というわけではありません。HFTと同じ土俵で勝負しようとするのではなく、個人投資家であれば、企業業績などを分析し、中長期投資で株式市場と向き合えばいいのです。【お金の単語帳】