「マザーズ」東証1部への指定替えを狙う成長企業のマーケット

2021/07/08 15:00

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マザーズは東京証券取引所(東証)が運営する株式市場のひとつで、近い将来、東証1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。成長企業に資金調達の場を提供するという観点から、規模や業種などによる制限はありません。日本を代表するトヨタ自動車などが上場する東証1部の銘柄に比べて発行済み株式数が少なく、時価総額も小

マザーズは東京証券取引所(東証)が運営する株式市場のひとつで、近い将来、東証1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。成長企業に資金調達の場を提供するという観点から、規模や業種などによる制限はありません。日本を代表するトヨタ自動車などが上場する東証1部の銘柄に比べて発行済み株式数が少なく、時価総額も小さいため値動きが激しくなることも珍しくありません。

テンバガーを達成する銘柄の多くはマザーズ市場から

株式市場では、株価が10倍高を達成する「テンバガー」と呼ばれる銘柄が誕生していますが、その多くがマザーズ市場の銘柄です。一方で、生損保や銀行など、常に「説明責任」が問われる機関投資家は、マザーズ銘柄への投資は制限されています。そのため、マザーズは個人投資家が中心の市場と言われています。大きなリターンが見込める一方で、リスクも高いのがマザーズ市場ですが、自身の資金を運用する個人投資家であれば、資産の一部をマザーズ銘柄で運用し、大きなリターンを狙ってみるのも投資戦略のひとつです。なお、東証では2022年4月4日から、現在の1部・2部・ジャスダック・マザーズの4市場をプライム・スタンダード・グロースの3市場に再編する予定です。【お金の単語帳】