カレーが大人気の無印良品を運営する良品計画 <7453> の8月の売上高は前年比20%増、株価は8月には2年ぶりとなる2000円をつけた。同社の株価は年始から2割を超える上昇を見せている。好調な業績の背景にある良品計画の戦略を見ていこう。
8月の月次売上高は20%増 衣料・雑貨、カレーが好調
8月の月次売上高では、全店とオンラインストア合わせて19.7%の増加と好調な結果となった。
部門別では、衣料・雑貨部門が39.1%増と絶好調。風通しの良さを追求した「風を通すシリーズ」や、季節の変わり目にあわせて投入した商材の売れ行きが好調だった。食品部門はカレーの好調がけん引して18.7%増だった。
無印、徹底したカレーへのこだわりで品ぞろえは全58種
無印良品のカレーへのこだわりは徹底している。
ウェブサイトではレトルトカレーが58種類紹介され、インド現地での食べ方を楽しめる「北インドのカレーセット」(590円、税込 以下同)や「南インドのカレーセット」(590円)など、カレー専門店のメニューを超えるような品ぞろえだ(2023年9月21日時点)。
無印のカレーはテレビでの露出も多い。2023年は「めざましテレビ」(フジテレビ系)「熱狂マニアさん」(TBS系)「家事ヤロウ」(テレビ朝日系)などで、人気カレー、アレンジメニュー、あいがけ(2種類のカレーをミックス)などが紹介され、売上に貢献している。
業績が好調な要因は販売ルートの拡大にもあり ローソン、無印良品500、ZOZO
販売経路を拡げていることも業績好調の要因の一つだ。
ローソンには2022年5月から無印良品の専用棚が置かれ、文房具や雑貨のほかに、お菓子やカレーなどの食品が並べられるようになった。2023年2月には全国36都道府県の約9600店舗に導入され、4月以降は東北・中部へ導入し、47都道府県すべてに展開される予定だ。
2022年9月には、新業態の「無印良品500」を出店した。東京・三鷹の駅ビル内にオープンした1号店は、洗剤をはじめ、掃除用品、キッチン用品、スキンケア用品、シャンプーやコンディショナーなどの生活必需品に加え、文房具、食品、お菓子など、主に500円以下の商品を扱っている。
同年9月には、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」で衣料品約500品目と生活雑貨900品目を扱いはじめた。こうした販路の拡大が無印良品の業績に貢献している。
次に狙う市場はパスタ?
無印が次に狙っている市場はパスタだ。パスタを全面的にリニューアルした。
無印良品のウェブサイトには、パスタの本場、イタリアでショートパスタ、ロングパスタ、生パスタなど6種類のパスタと、カルボナーラ、ボロネーゼなど20種類以上のパスタソースと充実の品ぞろえを見せる。カレーでのこだわりをパスタに拡げ、さらなる売上の増加に期待がかかる。
7月以降、業績の上方修正を期待して株価が買われている。良品計画の今後の動向に注目が集まっている。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・「北インドのカレーセット」と「南インドのカレーセット」(良品計画プレスリリースより)
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