酒税法改正、10月からビールが7円安くなる?変わるお酒の選び方

2023/09/25 05:00

2023年10月から酒税法改正にともない、缶ビールや新ジャンルのビールの値段が変わり、ビールは今より安く、新ジャンルは今より少し高くなります。1缶あたりどれくらい変わるのでしょうか。 350ミリリットル缶ならビールが約7円安く、新ジャンルが約9円高くなる スーパーやコンビニでおなじみの350ミリリットル缶で考えると、今

2023年10月から酒税法改正にともない、缶ビールや新ジャンルのビールの値段が変わり、ビールは今より安く、新ジャンルは今より少し高くなります。1缶あたりどれくらい変わるのでしょうか。

350ミリリットル缶ならビールが約7円安く、新ジャンルが約9円高くなる

スーパーやコンビニでおなじみの350ミリリットル缶で考えると、今回の改正でビールは約7円安く、新ジャンルは約9円高くなります。正確には、ビールの酒税は70円から63.35円へと6.65円下がり、新ジャンルの酒税は37.8円から46.99円へと9.19円上がります。

ちなみに発泡酒の酒税は変わらず、同じ350ミリリットルあたり46.99円のままです。一般的に、「発泡酒」はビールより麦芽の使用が少ないもの、「新ジャンル」(第三のビール)は麦・麦芽以外の原料を使ったものや発泡酒にアルコール飲料を加えたものをいいますが、この2つ──発泡酒と新ジャンル──の酒税が同じになるわけです。

「安いから新ジャンル」が通用しなくなる!

酒税法改正を受けて、「安いからビールでも発泡酒でもなく新ジャンル」という選び方が変わります。

「発泡酒か新ジャンルか」酒税は同じ。値段より好みで選ぼう

10月からは発泡酒と新ジャンルで迷ったら、値段よりも味や好みを優先して選ぶようになりそうです。

これまで「安いから」という理由で新ジャンルを選んでいた場合、ビールより安いことは変わりませんが、発泡酒とは価格差があまりなくなるからです。

「ビールは我慢しよう……」と思わなくてもいい?

10月からはビールの値段が下がるため、値上げラッシュのなかで節約を考えて我慢が続いていた人も、ビールを選びやすくなりそうです。

発泡酒などと比べて高いビールは「特別な日の飲み物」として我慢してきた人は多いでしょうが、少し値下げされて新ジャンルや発泡酒との価格差が小さくなります。依然、これらより高いままですが、前よりは「ビールの日」を増やせるのではないでしょうか。

酒税だけで考えると、ビールと新ジャンルで32.2円あった価格差が10月からは16.36円となります。ビールが手に取りやすくなるのは、ビール党には嬉しいニュースですが、物価の上昇傾向は変わりません。節約はしっかりと続けましょう。

文・佐々木美紀(ライター)
編集・dメニューマネー編集部

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