ガストやデニーズ、モスバーガー(モスフードサービス <8153> )やサーティーワンアイスクリーム <2268> などの飲食チェーンで使える「ジェフグルメカード」を株主優待にしている銘柄があります。「株主優待は食事券を出している会社もあるのでは？」と思われるかもしれませんが、ジェフグルメカードは、株主優待の食事券よりお得に使えるのです（文中株価は9月26日終値）。

ジェフグルメカードをもらえる銘柄とメリット

ジェフグルメカードを優待にしている会社は何社かあるので、権利確定のタイミングをズラして1年を通してもらおうとすると、次のような銘柄が検討できそうです。

不動産投資の地主 <3252> は、12月と6月の年2回権利で、300株保有でカタログギフトがもらえ、その中から3000円分（年6000円分）のジェフグルメカードが選べます（（株価1920円、最低投資必要額57万6000円=300株）。

米飯加工機メーカー・鈴茂器工 <6405> は3月が権利確定月で、100株以上で500円分のジェフグルメカードがもらえます（株価1058円、最低投資必要額10万5800円）。300株では1500円分、500株以上では2500円分がもらえます。

化学品メーカーのニイタカ <4465> は、5月と11月の年2回権利で、100株保有で500円分のジェフグルメカードがもらえます（株価1986円、最低投資必要額19万8600円）。 ほかにもジェフグルメカードがもらえる優待はあります（次の2社は長期保有が必要です）。

食品物流のキユーソー流通システム <9369> （11月末権利確定、株価947円、最低投資必要額18万9400円=200株）は200株、6ヵ月以上継続保有すると1000円相当がもらえます。

飲食店向け店舗紹介のテンポイノベーション <3484> （3月末権利確定、株価1169円、最低投資必要額58万4500円=500株）では、500株以上、1年以上継続保有すると1万円分がもらえます。

ジェフグルメカードならポイントもつくし、おつりも出る

ジェフグルメカードのよさは3つあり、株主優待ではつかないこともあるdポイントなどの「ポイント」がつくこと、次におつりが出ること。さらに、配当金では引かれる税金がジェフグルメカードでは引かれないことです。

たとえば、ガストで食事するとdポイントなどがもらえますが、すかいらーくHD <3197> の株主優待で全額支払うとポイントがつかず、対して、ジェフグルメカードを出せばポイントがつきおつりも出ます。

また別の例では、サーティワンなどが株主優待で採用しているデジタルギフトのeギフトはおつりが出ません。

そして、ジェフグルメカードに限らず、株主優待は配当金と違い、税金（所得税、復興特別所得税、住民税を合わせて合計20.315％）が引かれません。

文・谷口久美子（フリーライター）
編集・dメニューマネー編集部

※ 本記事の目的は取り上げた企業の優待を紹介するもので、投資を推奨することではありません。

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