何気ない親の行動で子供の金銭感覚が狂い、大人になったときに子供がお金で苦労するかもしれません。子供の金銭感覚を狂わせるNG行動をよく理解して、子供が正しくお金と向き合えるようにしましょう。
NG行動1 子供のお小遣いの使い道に口を出す
子供のお小遣いの使い道に口を出すと、自分で判断してお金を使う力が身につきません。
「そんなものを買うなんてもったいない」「今買うのはやめておきなさい」などつい口にしてしまいがちですが、子供が何も言わずに従っているようなら要注意です。自由にお金を使えないことにストレスを溜め、一人暮らしを始めてから散財に走るおそれがあります。
親として子供のお金の使い道に意見するのはかまいませんが、「これを買うお金でお菓子を何個買えるか考えてみて」「本当にほしいか一週間考えてみない?」などマイルドな表現を心がけ、最後には子供に自分で決めさせることが大切です。
NG行動2 お小遣いの前借りや追加支給を許す
お小遣いの前借りや追加支給を許していると、残高の中でやりくりする能力が失われ、一人暮らしを始めてからカードローンなどで気軽にお金を借りるおそれがあります。
「来月のお小遣いを先にちょうだい」「友達と旅行に行くのにお金が足りない」など子供に頼まれると、「来月の分を先に渡すだけなら」「友達付き合いに響いたらかわいそう」と、つい前借りや追加支給を許してしまうかもしれません。
しかし、一度許すとクセになり、次に断ったとき子供は「この前は許してくれたのに」と不満を抱くようになります。
子供に頼まれても、大人になると自分で稼いだお金で暮らさないといけないと伝え、「やりくりする能力を身につけてほしいから」と理由を話した上で、前借りや追加支給には応じないようにしましょう。
NG行動3 親が買い物でストレス発散する姿を見せる
子供は親の背中を見て学ぶため、親が買い物でストレスを発散していると、子供も同じような行動に走るおそれがあります。
たとえば、嫌なことがあった日に「自分へのご褒美」と言って買い物し、それで機嫌が良くなっている親の姿を見ると、子供は「嫌なことがあったら買い物をすればいいんだ」と学び、似たような行動をとってしまうことがあります。
予算を決めて必要なものを買う、衝動買いせずよく考えてから買うなど、正しい買い物の仕方を行動で子供に見せることを心がけましょう。
子供にお金の使い方を伝えることはもちろんですが、自分のお金の使い方や買い物の仕方を振り返ることで、親子ともにお金との付き合い方が上手になっていくかもしれません。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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