老後破産というと、無計画な散財をイメージするかもしれませんが、真面目に働きしっかり者で通ってきた親が、実は破産寸前になっていることもあり得ます。親が老後破産すると子供世代の家計が苦しくなることもあるので、実は老後破産のリスクの高い性格パターンを知り、早めに対策しましょう。
1 しっかり者で通っている
完璧主義でしっかり者の親は、子供に心配をかけたくないあまり、生活が苦しくなっても相談できず、老後破産が近づいてしまうことがあります。
無駄遣いしている様子がなくても、詐欺や親族トラブル、退職金の運用の失敗などで、老後資金が減っているかもしれません。
そんなとき、しっかり者の親は「子供にあきれられたくない」という思いから、言い出せずに抱え込んでしまうことがあります。
「尊敬できる立派な親だから老後破産とは無縁」と考えず、悩みを抱えてそうだったらさり気なく声をかけましょう。
2 寂しがり屋なところがある
寂しがり屋な親は、人と話す口実を作ろうと近所の人や親戚にお土産をばらまくなど、老後に散財してしまうことがあります。
退職すると人と話す機会が一気に減り、孤独を感じやすくなります。また、友人や親戚が病気になる、亡くなるなどして寂しさが募ることもあります。
自分ではなく人のためにお金を使うとなると、良いことのように思え、財布のひももゆるみがちになります。
買った物を周りに配るだけで暮らしぶりが変わらないと、子供世代は散財に気づきにくく、老後破産がどんどん近づいてしまうかもしれません。
親が孤独を感じていないか気を配り、人づきあいの様子も時々聞いてみましょう。
3 パニックになりやすい
普段は冷静でもパニックになりやすい性格だと、詐欺などで老後資金を一気に失ってしまうことがあります。
詐欺師は「訴訟」「財産の差し押さえ」など不安をあおる脅し文句で、パニックになるよう巧妙に仕向けてお金をだましとります。
もともと冷静で頭の良い人でも、高齢になると判断力が鈍ることがあり、詐欺にあうかもしれません。恥ずかしく感じて詐欺にあったと家族に言い出せないこともあります。
何かおかしいと思ったときは、詐欺のニュースなど時事ネタを切り口に話題にしてみるとよいでしょう。
親の変化に気を配るとともに、親が話しやすいよう話を振る工夫が大切です。早めに家族で話し合えば、老後破産を避けられるかもしれません。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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