世界には、さまざまな名物料理が存在します。フランス最大の港湾都市「馬耳塞」は、海の幸をふんだんに使ったブイヤベースが、この都市の名物料理です。また、かつてはトンキンと呼ばれ、漢字で東京と表していたベトナムの「河内」は、ベトナムを代表するグルメ、フォーはこの都市のある北部地域が発祥です。この「馬耳塞」と「河内」ですが、それぞれどこのことをさす漢字なのでしょうか?
「馬耳塞」ってどこ?——紀元前600年から港町として発展
「馬耳塞」はマルセイユのことです。
フランスの南部、地中海に面するマルセイユは、同国最大の港湾都市。その起源は紀元前600年にさかのぼります。またマルセイユは、フランスの国家にもその名前が見られます。
古代ギリシアの一族であるフォカイア人が築いた植民都市・マッサリアに由来することから、フランス最古の都市ともいわれています。
マッサリアは紀元前49年には、「ブルータスお前もか」の名言で知られるガイウス・ユリウス・カエサル(シーザー)の征服下にありました。
しかし、征服者たちの文化を取り入れ、皇政ローマの浴場や劇場、公共公園などが次々と建築されました。
また、古代ローマのドックなど船の建造・修繕のための倉庫が海岸に沿って造られ、古くから港町として発展した歴史があります。
マルセイユの名物料理のブイヤベースは世界三大スープの一つ。
新鮮な魚介類を香味野菜で煮込むフランスの寄せ鍋料理は、港湾都市ならではの味です。
「河内」ってどこ?——バイク王国で愛されるホンダ車
「河内」はハノイのことです。
ハノイはベトナムの首都で、国会・最高裁・官公庁が集中する政治と文化の中心地です。
ベトナムといえば、二輪車保有率が「2人に1台」のバイク王国。
ハノイも例にもれず、街中がバイクであふれています。市内を走るバイクには日本のメーカーのものが多く、特にホンダ < 7267 > のスーパーカブ・シリーズが大人気です。
2017年から2018年にかけて売れたバイクのうち、約73%がホンダ車で、スーパーカブ・シリーズが約90万2000台を占めたそうです。
ハノイ市内にあるタンロン遺跡や、旧市街にある市場は人気の観光スポットです。特に市場付近は夜になるとナイトマーケットで賑わいます。
ハノイから少し足をのばしたハロン湾には、水平線から大小2000の奇岩が突き出し、まるで水墨画のような美しい景観が広がっています。船に1泊できるクルーズツアーは、経時的に変わるハロン湾が堪能でき、観光客に人気です。
文/編集・dメニューマネー編集部
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