三菱UFJ銀行(三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> )が振込手数料を10月2日から値上げし、1回あたりの手数料が最大990円に引き上げられた。少しでも安く抑える方法として、どのようなものがあるだろうか。
三菱UFJの振込手数料はどれくらい上がった?
三菱UFJ銀行の振込手数料が、具体的にどれくらい上がったのか見ていこう。
たとえば、窓口で他行に振込をするとき、これまでは3万円未満の振込に対して594円、3万円以上は770円の手数料がかかった。値上げ後は、振込金額による手数料の差がなくなり、一律990円かかる。
また、ATMで他行に現金で振込をするとき、これまでの手数料は3万円未満の振込なら374円、3万円以上なら550円だった。改定後は一律880円になった。
手数料を少しでも節約するには、どうしたらいいだろうか。
方法1 ネットバンクなら手数料が無料になることも
振込手数料を大きく節約できる方法の一つが、実店舗を持たないネット銀行の口座を開設することだ。ネット銀行の例として、ソニー銀行(ソニーフィナンシャルホールディングス <8729> )が挙げられる。
ネット銀行では、同行あての振込手数料が無料のほか、他行あてについても月に1〜3回までは無料で振り込めることが多い。
ネット銀行の口座を開設せず、三菱UFJ銀行をそのまま使い続けたいなら、いま持っている口座をインターネットバンキング「三菱UFJダイレクト」に切り替えるのも一つの方法だ。
ATMで他行に振り込むと最大で880円の手数料がかかる一方で、インターネットバンキングであれば、3万円未満の振込なら手数料が154円、3万円以上なら220円と安く済ませられるからだ。
方法2 送金サービス「ことら送金」を使う
ネット銀行やインターネットバンキングを使いたくないときは、送金サービス「ことら送金」を使う方法もある。
ことら送金は2022年10月から始まったサービスで、10万円以下の金額であれば、手数料無料で送金できる。
207の金融機関(2023年10月2日時点)で使うことができ、三菱UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行などの大手銀行だけでなく、千葉銀行や横浜銀行などのいわゆる地方銀行にも対応している。
ことら送金を使うには原則として、送金する人と受け取る人の両方が、ことら送金に対応している銀行の口座と、各銀行が提供するアプリを持っている必要がある。
インターネットバンキングや送金サービスに抵抗があるときの節約術は?
インターネットバンキングや、「ことら銀行」のような送金サービスにどうしても抵抗があるなら、三菱UFJ銀行の窓口ではなくATMでの振込を心がけよう。
窓口よりもATMのほうが、振込手数料は安いからだ。
ATMから振込するとき、現金ではなくキャッシュカードを使うことも、節約のためには大切だ。
ATMで他行に現金で振込をすると、手数料が880円かかってしまう。これに対して、ATMでキャッシュカードを使えば、275円の手数料で済む。
三菱UFJ銀行のほかにも、窓口やATMでの振込手数料を値上げしている銀行がある。自分が使っている銀行で手数料が値上げされたときは、紹介した方法で節約できないか考えてみよう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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