クリスマスによく食べる“シュトレン”は、ナッツやドライフルーツをふんだんに使ったドイツの伝統菓子です。特に「徳停」という都市で作られるシュトレンは「ドレスナーシュトレン」という名称がつけられ、地域ブランドとして保護されています。また、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドの母国である「葡萄牙」は、“エッグタルト”発祥の地です。この「徳停」と「葡萄牙」ですが、それぞれどこのことをさす漢字なのでしょうか?
「徳停」ってどこ?————世界最大のマイセン磁器作品もあるドレスデン城
「徳停」はドレスデンのことです。
ドレスデンは東部ドイツに位置するザクセン州の州都です。州内には高級磁器の生産地として名高いマイセンもあります。
街を流れるエルベ川を挟んで南側に旧市街、北側に新市街が広がっています。街の見どころにもなる歴史的建造物が集中するのは、旧市街です。
18世紀半ばに建てられたフラウエン教会は、ドレスデンのシンボルともいえる建物です。
第二次世界大戦で一度破壊されましたが、史上最大のパズルともいわれる復旧作業を経て、2005年に再建されました。
歴代ザクセン王の居城だったドレスデン城では、ザクセン王室の財宝やマイセン製磁器タイル約2万5,000枚に描かれた壁画「君主の行列」などが見られます。
ザクセン王室最盛期に建設されたツヴィンガー宮殿は、ドイツ・バロック建築の傑作といわれるほど荘厳です。
「葡萄牙」ってどこ?————日本との交流は約470年!
「葡萄牙」はポルトガルのことです。
ヨーロッパの最西端に位置するポルトガルは、東と北の国境をスペインと接し、西と南は大西洋に面しています。
海の幸に恵まれ、イワシやタコ、タラなど魚介類をふんだんに使った料理は、日本人の口にもよく合います。
日本でも流行した “エッグタルト”は、ポルトガル発祥のスイーツです。
北部の都市・ポルトから出荷されるポートワインや、マデイラ諸島で作られるマデイラワインは、スペインのシェリーと並んで世界三大酒精強化ワインと呼ばれています。
15~17世紀の大航海時代に活躍したバスコ・ダ・ガマやフェルディナンド・マゼランもポルトガル出身です。1546年にポルトガル人が初めて日本に訪れて以降、日本に西洋文化がもたらされました。
日本発祥と思われているものの中には、ポルトガル由来のものも少なくありません。たとえば、天ぷらやカステラ、金平糖はポルトガルの食べ物がルーツです。
ほかにも、パン、ボタン、オルガン、タバコ、「ピンからキリまで」といった言葉もポルトガルから伝わり、現在では日本語として定着しています(文中敬称略)。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・「老後破産」しないために読みたい
・ブラックリストでも作れるクレカ5選【PR】(外部)
・今持っている株を売って新NISAで買い直したほうがいい?
・会社に転職活動がバレない転職サイトの機能
・「dジョブスマホワーク」で高ポイントをもらう方法