浪費につながりやすい言葉をつい口にしていると、知らず知らずのうちにお金が逃げていき、いつまでも貯蓄できません。次の言葉が口グセになっている人は、口にしないよう気をつけ、貯蓄に向けて一歩を踏み出しましょう。
1 経済を回す
お金を使うことを「経済を回す」と表現するのは、浪費の口実になるため要注意です。本来の使い方とは違いますが、同じニュアンスで「金は天下の回り物」と言う人もいます。
景気を良くするためにお金を使うという言い分があると、散財の罪悪感が薄れ、浪費につながりやすくなります。
「経済を回す」という表現は気が利いていて笑いをとれることも多いため、つい口グセになってしまったという人もいるでしょう。
確かに資本主義の日本では、お金を使うことで景気が良くなるという側面があるのは事実です。しかし、お金を使い過ぎて貯蓄をおろそかにしていると、あとで痛い目を見るのはほかならぬ自分自身です。
まずは経済よりも自分の人生を第一に考え、計画的に貯蓄しましょう。
2 人間いつ死ぬか分からない
「人間いつ死ぬか分からない」「先のことは分からない」という言葉は、今が楽しければそれでいいという価値観につながり、つい自分に浪費を許しがちになります。
生死や未来が分からないのはその通りなので、口にしていると説得力があるように思え、目先の欲求のおもむくままにお金を使うことになりかねません。
しかし、生死や未来が分からないこそ、将来に備えておくという考え方にシフトすることが大切です。
たとえば、自分や家族が病気になったりケガをしたりして、働けなくなることもあり得ます。そんなとき困らないよう、元気なときこそ貯蓄しておく必要があるのです。
3 せっかくだから
もったいない精神からくる「せっかくだから」は、実は浪費につながりやすい危険な口グセです。
「せっかく来たのだから何か買わないともったいない」と感じ、買い物や旅行などでお金を使い過ぎてしまうことがあります。
人間は労力をかけると、それに見合う満足感がほしくなります。しかし「せっかくだから」と本来ほしくないものを買っても、思っていたより満足感は得られません。結局、労力をかけた上にお金まで失ってしまうことになります。
「せっかくだから」が口グセの人は、買う前に本当にほしいか自分に問いかけ、もったいない精神からかえってお金を失ってしまうのを防ぎましょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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