節約のための行動が、かえって散財につながり、いつまでも貯蓄できないことがあります。次の3つの行動をとっている人は、本当に節約になっているか振り返ってみましょう。
1 SNSでお得な情報を探す行動
SNSにはお得な情報があふれていますが、見ているうちに物欲をかき立てられ、お金を使い過ぎてしまうことがあります。
「知らないと損」「知らないと後悔する」などキャッチーな言葉が入った投稿も多いため、お得な情報を見逃すのが怖くなり、ついスキマ時間にSNSを開きがちになります。
しかし、投稿や広告で魅力的な商品を見つけると、ほしくなって結局は散財につながります。お店と比べてその場で買えるネットは購入のハードルも低くなります。
お得な情報を追いかけすぎない、1日の中でSNSを見る時間を決める、目的なくSNSを開くのをやめるなど工夫しながらSNSと付き合うことで、物欲をかき立てられることが減り、節約できるかもしれません。
2 セールの時期に服を買う行動
セールの時期に服を買いに行くのは賢い選択に思えますが、どれもこれもお得に見えて、買い過ぎてしまうことがあります。
セールでは、元の値段に二重線を引くなど、あえて元の値段が分かるようにしてあります。これは心理学のアンカリング効果を使ったマーケティング手法で、元の値段の印象が強く残り割引後の値段が安く感じられることで買いたくなるという仕組みです。
セールの時期に服を買いに行くと、アンカリング効果でどれもこれもお得に見えて散財してしまうかもしれません。
セールにこだわりすぎず、もし割引された商品を買うときは、元の値段ではなく割引後の値段を基準に、本当に買って後悔しないかよく考えましょう。
3 一定額以上の買い物をして送料を無料にする行動
ネット通販では、一定額以上の買い物をすると送料が無料になることが多く、必要ないものまで買ってしまうことがあります。
送料はお店で買うとかからないため、たとえ少額でも無駄に感じやすい費用です。しかし、送料無料にこだわって、必要ないものまで買ってしまっては節約になりません。
買いに行く手間が省ける分、時には送料を必要経費ととらえることも大切です。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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