散財や詐欺など、親の金銭トラブルの影に認知症が隠れていることがあります。親の金銭トラブルが起きても子供は「しっかりしてくれ」ですませてしまいがちですが、親の様子に変わったところがないかをよく見て、認知症の兆候を見逃さないようにしましょう。
1 物欲がコントロールできなくなって散財する
認知症になると、物欲をコントロールできなくなったり、押し売りを断れなくなったりして、お金を使い過ぎてしまうことがあります。
前より実家に物があふれている、テレビショッピングで高額商品をよく買っているといった変化を感じたら、ほかに認知症の兆候がないか、気をつけて親の様子を見てみましょう。
それとなくお金の使い方を話題にして、金銭管理に不安がないか聞いてみるのも一つです。
2 判断能力がにぶって詐欺に遭う
しっかり者の親でも、認知症になって判断力がにぶると、詐欺にあいやすくなります。
詐欺にあったときに「どうしてこんな手口に引っかかったんだ」などと言ってしまうと親は恥ずかしくなり、その後は詐欺にあっても相談してくれなくなります。
もし認知症なら、自分の変化に一番戸惑っているのは親自身です。詐欺にあったことは責めず、困りごとは何でも相談してほしいと伝えましょう。
詐欺にあったために老後資金を一気に失う恐れもあるため、認知症が疑われるときは早めに病院に行かせることも考えてください。
3 お金のことで周りを疑い始める
お金のことで家族や周りを疑い始めたら、それは認知症による妄想かもしれません。
「遺産をねらっているんだろう」と決めつけたり、「お金を盗られた」と騒いだりして、家族や長年の友人と仲違いしてしまうこともあります。
周りは「年をとって疑い深くなった」「付き合いにくくなった」と感じるだけで、認知症と気づけないことも少なくありません。
疑心暗鬼になっているように見えたら、認知症による妄想かもしれないので、様子を見ながら今後のことを慎重に考えましょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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