少し涼しくなってエアコンの出番が少なくなったが、今きちんと手入れをしておかないと冬の暖房代がかさんでしまう。エアコンのオフシーズン中にやっておくべきこととして、次の3つがあげられる。
1 「暖房」でエアコン内部を乾燥させる
暖房運転をしてエアコン内部を乾燥させることで、電気代がかさむ原因となるカビの発生を抑えられる。
夏に冷房や除湿運転をするとエアコン内部に水分が残りやすく、そのまま放置するとカビが発生してしまうのだ。
カビを防ぐため、送風機能を使ってエアコン内部を乾燥させている人もいるかもしれない。
しかし、あるエアコンクリーニング業者によると、内部は構造が複雑で、送風だけでは十分に乾かないこともあるという。
送風よりも暖房のほうが効率的に乾かせるので、2〜3時間を目安に暖房をつけて乾燥させるとよい。
このとき、部屋の換気が十分にできていないと空気がすぐに暖まり、エアコンが暖めるのをやめてしまうので、換気をきちんとすることが大切だ。
また、エアコンの機種によっては「内部クリーン」機能がついていることがあるため、この機能を使って手入れするのもよいだろう。
内部クリーンとは、送風や暖房運転によってエアコン内部の結露を乾燥させ、カビの発生を抑えるための機能だ。
2 電源プラグを抜いて待機電力を減らす
エアコン内部を乾かすための運転が終わったら、電源プラグを抜いて待機電力を減らそう。
エアコンの機種にもよるが、エアコンの待機電力は家電の中でも上位に入るとされるため、オフシーズン中に電源プラグを抜いておくことで節約につながる。
注意しなくてはならないのが、冬になりエアコンを使い始めるタイミングで電源プラグを入れるときだ。
電源プラグを入れてすぐに運転すると、冷媒(ガス)の循環がうまくいかず、故障するリスクが高まる。
冬に運転を再開するときは、使う1日前には電源プラグを入れておこう。
3 フィルターを掃除する
オフシーズンの手入れの基本ともいえるフィルター掃除をしないと、ほこりで目詰まりを起こし、冬の暖房能力が落ちて電気代がかさむ。
フィルターを1年間掃除しないと、機種によっては暖房時の消費電力量が25%も増えてしまう。きちんと掃除すれば、年間1万円以上の電気代を節約できることもあるという(パナソニック調べ)。
フィルターをエアコン本体から取り出したら、まずは掃除機でほこりを吸い取り、歯ブラシなどを使いながら水で洗い流そう。
洗ったあとは水分をよく拭き取り、十分に乾かした上でエアコンに設置することが大切だ。
また、室外機の近くに荷物が置いてあると、吸い込み口や吹き出し口がふさがれてエアコンの運転効率が下がり、電気代がかさむ原因となる。
夏が終わったこの時期に、室外機の周りに物がないか確かめておくとよいだろう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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