2024年からの新NISAでは、さまざまな変更があるため、今まで使ってきた金融機関を変えたほうがよいケースもあります。新NISAの金融機関を選ぶには、3つのことを確かめましょう。
確かめたいこと1 商品のラインアップが豊富かどうか
現行のNISAで投資信託の積み立てしかしていない人も、新NISAでは商品ラインアップが豊富な金融機関を選びましょう。新NISAでは、成長投資枠(旧一般NISA)とつみたて投資枠(旧つみたてNISA)のどちらも使えるようになるからです。今までつみたてNISAで投資していた人も、NISAで株やETFも買えるようになるわけです。
銀行では株やETFは買えないので、関心のある人はこの機会に大手ネット証券などに変えておくとよいでしょう。
つみたてNISA(つみたて投資枠)の投資信託は246本(2023年10月4日現在)ありますが、SBI証券ならそのうちの205本を取り扱っています。
また、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券などでは1株から株が買える「ミニ株」のサービスを提供していて、NISAでも利用できます。
確かめたいこと2 少額から投資できるかどうか
新NISAでは、投資信託や株を少額から買える金融機関を選びましょう。投資信託は大手ネット証券のほとんどで100円から買えます。
ミニ株は1株から買えるので、数百円から数千円で株式投資を始められます。楽天証券、auカブコム証券、大和コネクト証券なら、ミニ株の積み立てもできるのです。
また、SMBC日興証券やPayPay証券では株を「1,000円」のような金額指定で買えるため、1株1万円以上するような銘柄も手軽に買い付けられます。
確かめたいこと3 ポイントプログラムが自分に合うかどうか
NISAでの投資信託の買い付けやクレジットカード積み立てでポイントがもらえたり、ポイントを使って株や投資信託を買えたりする証券会社もあります。dポイントやTポイントなど自分が主に貯めたり使ったりしているポイントを、効率的に貯められる金融機関を選ぶとよいでしょう。
マネックス証券とauカブコム証券はクレジットカード積み立てのポイント還元率が1%以上で、ポイントを使って株や投資信託を買えます。
口座変更は年内に完了させたほうがいい理由
NISA口座を持っている人が金融機関を変えるなら、手続きは今から始められます。2024年の年初から新しい金融機関で新NISAを始めたい場合、2023年12月中旬頃までに必要書類が届くようにしましょう。
手続きは2024年に入ってもできますが、現在の口座で商品を買い付けてしまうと、その年は金融機関を変更できません。現在、つみたてNISAのようにNISAで積み立てをしている人は、特に注意しましょう。
文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・「老後破産」しないために読みたい
・ブラックリストでも作れるクレカ5選【PR】(外部)
・今持っている株を売って新NISAで買い直したほうがいい?
・会社に転職活動がバレない転職サイトの機能
・「dジョブスマホワーク」で高ポイントをもらう方法