悪徳商法は年々巧妙化しており、国民生活センターに寄せられている相談の中には、自宅へ訪問して、お金を強引にだましとる行為も含まれています。そういった商法に、自分はひっかからないと思っても、家族がだまされてしまうケースもあるようです。家族が悲しい思いをしないためにも、次のような悪徳商法の手口を知っておく必要があります。
屋根工事の点検商法──無料点検から高額契約を結んでしまう
自宅に突然現れた業者に、不要な屋根工事を契約させられるトラブルが増えています。
親切な業者を装い無料点検をし、「このままでは瓦が飛んで近所の迷惑になる」などと不安を煽るのが典型的な手口です。
突然訪問する業者には安易に点検させない、工事の提案をされてもその場で判断せず、後日ほかの業者にも見積もりを取ることでトラブルを防ぎましょう。
訪問購入のトラブル──不用なお皿の買い取りのはずが貴金属まで買い取られる
不用品の回収業者が、大切な貴金属を強引に買い取ってしまうトラブルも増えています。
「不用品を買い取る」という電話をきっかけに、自宅に業者を招き入れてしまうと、「貴金属はないか」と長い時間、居座られることに……。そして、早く帰ってほしいという気持ちになり、大切なアクセサリーなどを売ってしまうことがあります。
業者は、「お皿1枚だけでもいいので」、「被災地支援のために」などと心理的なハードルを下げて家に入ろうとしてくるので、まずは訪問をしっかり断ることが大切です。入れてしまった場合でも、貴金属の買取りはきっぱり断りましょう。
通信販売で偽物が届くトラブル──代引き配達を使った手口が増えている
代引き配達では、宅配業者に代金を支払ったあとに荷物を開封してしまうと、返金は難しくなります。このことを利用して、偽物を送る手口が増えています。
特にSNS上の怪しい業者がその手口を使っているようですが、大手通販サイトでの取引でもトラブルがあるので、注意が必要です。
偽物を送りつける通販サイトには特徴があります。それは、販売価格が大幅値引きされている、説明文の字体や表現がおかしい、業者の情報が表示されていないといったものです。
代引き配達しか選べない、クレジットカード決済が自動的に代引きになってしまった場合は特に注意しましょう。
これらのトラブルにあった場合の連絡先は、消費者ホットライン「188(いやや!)」番です。クーリング・オフなどで対応できることもあるので、すぐに消費生活センターに相談しましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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