定年後に老後破産する人の特徴には共通点がある。もし、自分や親がその特徴に当てはまっているのなら、早いうちから生活を見直したい。
老後破産の危険な前兆
親が「老後破産」すると、支える子供世代の家計にも大きな負担がかかる。親子でお金の話をする習慣がないと、生活が苦しくなっても子供には言い出しにくいものだ。次のような親の変化は、お金に困っているサインかもしれないので、早めに話しあって対策を考えよう。
人のお財布事情に敏感になる
身内やご近所さんなど、他人の年金や退職金、貯金を気にする話が増えたら、お金に困っている可能性がある。
生活費が足りなくなるかもしれないという不安から、頭の中はお金のことでいっぱいになる。「みんなどうしているんだろう」「困っているのは自分だけではないはず」「他人がうらやましい」など、さまざまな感情がわいてくるのだ。
そのため、他人のお金の話題で目の色が変わったり、つい踏み込んだ質問をしてしまったりすることがある。
親がお金で悩んでいそうな気配を感じたら、老後の蓄えのニュースなどを切り口に、それとなく不安がないか聞いてみるとよいかもしれない。
急に投資や自宅の売却に興味を持ち始める
「●●さんは株で儲けたらしい」「自宅を売っても住み続ける方法があるらしい」など、急に投資や自宅の売却について話すことが増えたら、それはお金に困っているサインかもしれない。
貯金が減って不安を感じると、お金を得る方法やお金を増やす方法に自然と興味がわくものだ。
退職金をもらうとき、銀行員などに案内されて投資に興味を持つのはよくある話だが、退職金をもらってからしばらく経つのに、急に投資の話題が増えたとなると、お金の不安があるのかもしれない。
知識がないまま投資や自宅の売却を行うとかえって損するリスクがあるため、お金の不安がないか親子で話す場を早めに持ち、一緒に対策を考えよう。
「老後破産」のリスクが高い性格
老後破産というと、無計画な散財をイメージするかもしれないが、真面目に働きしっかり者で通ってきた親が、実は破産寸前になっていることもあり得る。親が老後破産すると子供世代の家計が苦しくなることもあるので、実は老後破産のリスクの高い性格パターンを知り、早めに対策したい。
寂しがり屋なところがある
寂しがり屋な親は、人と話す口実を作ろうと近所の人や親戚にお土産をばらまくなど、老後に散財してしまうことがある。
退職すると人と話す機会が一気に減り、孤独を感じやすくなる。また、友人や親戚が病気になる、亡くなるなどして寂しさが募ることもある。
自分ではなく人のためにお金を使うとなると、良いことのように思え、財布のひももゆるみがちになる。
買った物を周りに配るだけで暮らしぶりが変わらないと、子供世代は散財に気づきにくく、老後破産がどんどん近づいてしまうかもしれない。
親が孤独を感じていないか気を配り、人づきあいの様子も時々聞いてみよう。
パニックになりやすい
普段は冷静でもパニックになりやすい性格だと、詐欺などで老後資金を一気に失ってしまうことがある。
詐欺師は「訴訟」「財産の差し押さえ」など不安をあおる脅し文句で、パニックになるよう巧妙に仕向けてお金をだましとる。
もともと冷静で頭の良い人でも、高齢になると判断力が鈍ることがあり、詐欺にあうかもしれない。
恥ずかしく感じて詐欺にあったと家族に言い出せないこともある。
何かおかしいと思ったときは、詐欺のニュースなど時事ネタを切り口に話題にしてみるとよいだろう。
詳しく読む>>
「老後破産」のリスクが高い3つの性格 しっかり者の親がまさか!
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・「老後破産」しないために読みたい
・ブラックリストでも作れるクレカ5選【PR】(外部)
・今持っている株を売って新NISAで買い直したほうがいい?
・会社に転職活動がバレない転職サイトの機能
・「dジョブスマホワーク」で高ポイントをもらう方法