はごろもフーズ <2831> は、おにぎりやサンドイッチの具で人気の「シーチキン」やフルーツの缶詰、「ポポロスパ」シリーズのパスタなどを製造・販売しています。現在の社名は、創業の地の伝説に由来するそうです。同社の昔の社名、知っていますか？

二代目社長からシーチキンの国内販売がスタート

はごろもフーズは1931年、後藤磯吉氏により静岡県清水市（現在は静岡市清水区）で創業しました。この地にはその昔、天女が舞い降りたという羽衣伝説があり、これが同社の社名の由来となっています。

創業当時はマグロ油漬やミカンの缶詰を輸出用に製造・販売していましたが、1947年に同社を継いだ二代目・後藤磯吉氏が、マグロ油漬缶詰を国内で販売しようと決意します。

海外では原料となるビンナガマグロが「海の鶏」と言われていることに目を付け、英訳した「シーチキン」を1958年に商標登録。

シーチキンは、それまで消費者になじみがなかったため、発売から約10年間は売上が伸び悩みましたが、1967年シーチキンのメニューを提案する内容のCMの効果で、売上は大きく伸びました。

そんな同社の創業時の社名は、「後藤缶詰所」。1947年に法人化し、株式会社清水屋となります。それから後藤物産缶詰株式会社、はごろも缶詰株式会社への社名変更を経て、1987年に現在の社名「はごろもフーズ株式会社」となりました。2000年に東証2部へ上場しています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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