共働き夫婦の場合、どのように家計を管理するのかは各家庭で差が出やすい傾向です。そのため「わが家はこれでいいのかな?」と不安に思う方も少なくありません。どうやって管理するのか、家にいくらずつ入れるべきなのか、迷いやすいポイントについて解説します。
共働き夫婦の家計管理3パターン
共働き夫婦の家計管理方法には、以下のようなパターンがあります。
・夫婦どちらかが一括で支出
……例)夫側があらゆる支出を負担して妻側の給与は全額貯金など
・費目ごとに担当を決める
……例)家賃や光熱費の引き落としは夫の口座から食費や日用品は妻側が負担など
・夫婦で1つの口座を利用
……例)夫婦でお金を出し合って1つの口座に入金、あらゆる支出をそこから支払うなど
一般的に「夫婦別財布」よりも「夫婦で1つの財布」にしてお互いの収入と支出が把握できるようにしたほうが家計管理をしやすいと言われています。
ただそれが唯一の正解というわけではありません。なかには「別財布のほうが管理しやすい」「収入と支出が丸見えなのは息苦しくてつらい」という家庭もあります。
生活費はいくら必要?
「わが家の支出額」を把握しよう
現状「自分やパートナーがいくら支払っているか」についてお互い把握しているでしょうか。まずは、現在の支払いをリストアップしてお互いの負担額を確認するところから始めてみましょう。
平均的な生活費はいくら?
総務省が公表している2020年の「家計調査」によると2人以上世帯における1ヵ月あたりの消費支出(税金や社会保険料除く)の平均は、27万7,926円でした。
例えば消費支出を30万円の場合、夫婦で15万円ずつ出せばおおむね家計が成り立つと考えられます。夫婦で同額を負担するのか、「20万円+10万円」や「25万円+5万円」にするのか、お互いの収入状況などに合わせて負担割合を考えてみましょう。
お互い納得できる金額を話し合おう
「どうやって家計を管理していくのか」「どちらが何をいくらずつ負担するのか」といった問いに明確な正解はありません。将来的に子どもの誕生や転職などでバランスが変わることもあるかもしれません。
周りの声や平均値はあくまで参考程度に夫婦でよく話し合ったうえで常にお互いが納得できる状態にしておくことが大切です。
関西学院大学商学部卒業後、銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。
(2021年7月18日公開記事)