佐川急便(SGホールディングス <9143> )が「来年4月から一部の宅配便の基本運賃を値上げする」と発表しました。同社は今年4月にも平均8%ほどの値上げを行ったため、初の2年連続の値上げとなります。値上げ後の運賃は、他社と比べてどうなっているのでしょうか。
佐川急便――来年4月から平均およそ8%の値上げ
佐川急便は2024年4月1日より、個人向け宅配便などの基本運賃を値上げします。
たとえば、3辺の長さが60センチ以内の荷物を関東から関西へ送る場合、現行運賃は970円(税込み、以下同じ)ですが、値上げ後は1,040円になります。また、飛脚クール便や飛脚国際宅配便も、一部料金が値上がりします。
また、佐川急便と日本郵便(日本郵政 <6178> )は10月23日、佐川急便において不在持ち戻りとなった荷物を郵便局の窓口で受け取れるサービスを始めました。
現在はサービスを利用できるエリアが限られていますが、社会問題にもなっている再配達回数を削減する意味でも、利便性の向上という意味でも、大きな意義のある取り組みといえるのではないでしょうか。
ヤマト運輸――今年4月より値上げ。佐川との差は?
ヤマト運輸(ヤマトホールディングス <9064> )は、今年の4月3日から宅急便や宅急便コンパクト、国際宅急便などの運賃を10%ほど値上げしています。
たとえば、関東から関西へ3辺の長さが60センチ以内の荷物を送る場合、4月3日以前は1,040円でしたが、現在は1,060円に値上がりしました。佐川急便でこの大きさの荷物を送る場合、現在の価格は970円、来年4月以降の価格は1,040円なので、現在のところは佐川急便のほうが少しだけ安く送れます。
また、ヤマト運輸は10月1日より新たな投函サービス「クロネコゆうパケット」の販売を一部エリアで始めました。ヤマト運輸で預かった荷物を日本郵便の配送網で顧客の郵便受けなどに届けるサービスで、2024年度末をめどに全国で利用できるようになる予定です。
日本郵便──今年10月から「ゆうパック」が値上げ
日本郵便は、10月1日からゆうパックの運賃を値上げしています。
平均で約1割の値上げとなっており、たとえば関東から大阪などの近畿地方へ3辺の長さが60センチ以内の荷物を送る場合、以前は970円でしたが、現在は990円となっています。来年佐川急便が値上げした後は、もっとも安く荷物を送れることになります。
日本郵便は10月12日、スマートフォンアプリ「郵便局アプリ」を新たにリリースしました。
既存の「日本郵便アプリ」や「ゆうパックスマホ割アプリ」で利用できる機能に加え、今後は一部の郵便局の混雑状況を確認したり、窓口の順番待ちのために整理券を発行したりできるようになるとのことです。
荷物を送るときは値上げの動向とともに、各社の取り組みや新サービスを比べてみるのもよいでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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