カシオ計算機 <6952> は、時計・電卓・電子ピアノなどを製造・販売している会社です。1983年に発売の腕時計・G-SHOCKの「G」は重力（GRAVITY）を指し、強い衝撃でも壊れない頑丈な時計を意味しています。同社の昔の社名、知っていますか？

下請け工場から始まったカシオ

同社は1946年、東京都で樫尾忠雄氏（1917-1993） により個人経営で創業。顕微鏡の部品や歯車を作る下請け工場がはじまりでした。

樫尾氏は四兄弟の長男でした。その後、次男・俊雄氏が同社に加わり、商品開発を担当します。そこで生まれたのが、たばこを差して根元まで吸える「指輪パイプ」。これが同社の最初のヒット商品になりました。

1950年に三男・和雄氏、1952年には四男・幸雄氏が入社し、四兄弟で計算機の開発へ乗り出します。1957年には世界初の小型計算機を商品化し、1957年に会社を法人化しました。

1974年から時計事業へ参入。落としても壊れない頑丈な時計を作ろうとプロジェクトチームを結成し、生まれたのが1983年発売のG-SHOCKでした。2017年には、世界累計出荷1億個を達成しています。

創業時の社名は、「樫尾製作所」。その後設立されたのが、現在の社名であるカシオ計算機株式会社です。ちなみに「K」ではなく「CASIO」という表記にした理由は、世界への進出を意識してのことでした。

文/編集・dメニューマネー編集部

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