「バーゼル規制」銀行の健全性向上をめざす国際統一基準

2021/07/28 06:30

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バーゼル規制とは、銀行の自己資本比率などに関する国際統一基準で、日本を含む多くの国において銀行の事業活動を規制する枠組みとして採用されています。スイスのバーゼルにある国際決済銀行(BIS)に事務局を置くことから、BIS規制とも呼ばれます。1980年代前半、米国は国際業務を営む世界の銀行が同じ条件で競争できるよう、バーゼ

バーゼル規制とは、銀行の自己資本比率などに関する国際統一基準で、日本を含む多くの国において銀行の事業活動を規制する枠組みとして採用されています。スイスのバーゼルにある国際決済銀行(BIS)に事務局を置くことから、BIS規制とも呼ばれます。1980年代前半、米国は国際業務を営む世界の銀行が同じ条件で競争できるよう、バーゼル銀行監督委員会に自己資本比率規制の強化を提案し、1988年に最初のバーゼル規制(バーゼルⅠ)が制定されました。その後、金融自由化に伴って2004年にバーゼルⅡが制定され、リーマンショック後の金融危機への反省を踏まえ、金融機関の健全性向上を目的として、2010年にバーゼルⅢが制定されました。

一定水準以上の自己資本比率を要求

国際的業務に関わる巨大な金融機関が破綻すれば、その影響は世界に及びます。バーゼル規制はこれを未然に防ぎ、金融市場の変化に対応できるよう、一定水準以上の自己資本比率を求めています。【お金の単語帳】