寒くなる前に冬用の寝具を買いたい人もいるだろうが、定番の羽毛布団と電気毛布ではどちらがコスパに優れているのだろうか。初期費用とランニングコストで比べてみた。
羽毛布団を10年間使ったときにかかるコストは?
羽毛布団の値段は、グレードによって大きく異なる。シングルサイズをニトリ(ニトリホールディングス<9843>)と寝具の西川で比べてみると、低価格が売りのニトリでは1万円台から3万円以内が人気だが、西川の売れ筋は、3万円台~5万円台の商品や12万円以上する高級品も売れ筋のようだ。両者の価格差は2万円から10万円近くにも及ぶ。
羽毛布団は自宅で洗うわけにはいかないので、定期的にクリーニング代がかかる。
クリーニングは年1回が推奨されており、費用の相場は店舗への持ち込みで3000円~6000円ほどだ。羽毛布団の寿命は10年ほどといわれているので、この間のクリーニング代は6000円×10年=6万円ということになる。
たとえばニトリで1万6000円の羽毛布団を買い10年間使うと、初期費用とランニングコストの合計は1万6000円+6万円で7万6000円。西川で6万円の商品を買うと12万円となる。
電気毛布を10年に渡って使ったときの商品代と電気料金は?
電気毛布の売れ筋をネット通販サイトなどで見ると、1万円前後の商品が売れているようだ。
電気毛布の寿命は3年~5年ほどと短いので、10年使うとすれば3回ほど買い替える必要があり、1万円の電気毛布なら3万円かかる。
電気毛布のランニングコストである電気代は、種類によって差はあるが、電力会社のサイトを見ると、シングルサイズの電気毛布なら1時間あたりの電気代は約0.9〜1.5円ほどかかるようだ。
就寝時に8時間使うと、ひと月の電気代は360円(1.5円×8時間×30日)。11月から3月までの5ヵ月間使えば、10年間の電気代は360円×5ヵ月×10年で1万8000円だ。
電気毛布を3回買い替えて、10年間に渡り使った場合のコストは4万8000円という計算になる。
値段が高い印象のある羽毛布団だが、ランニングコストを含めてみると電気毛布との金額差は10年間で2万8000円ほどしかなくなる。ただし羽毛布団のグレードを上げると、当然ながらその差は大きくなる。
文/編集・dメニューマネー編集部
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