セクハラには体への接触だけでなく、言葉によるものもある。本人が気づかないうちにセクハラと認定されてしまう発言もあるため、注意が必要だ。セクハラになるかもしれない3つの言葉を見ていこう。
1 かわいい──容姿に関する発言
容姿や服装に関する発言は、言われた側が不快に思えばセクハラになることがある。
たとえば、相手を褒めるつもりで「かわいい」「きれい」などと言ったとしても、相手に性的な表現だと捉えられてしまうことがある。
褒めること自体は悪いことではないが「さわやかですね」など、性的な表現と捉えられにくい言葉を使ったほうがよいかもしれない。
また、「髪切ったんだ。何かあったの?彼氏と別れた?」のような発言にも注意が必要だ。
この発言のどこが問題かというと、「何かあったの?彼氏と別れた?」という理由を追求する部分だ。
髪を切るのは本人の自由であるにもかかわらず、その理由を詮索されると、言われた側が不快に感じることがある。
2 男のくせに力がない──性別を理由にするような発言
性別を理由にするような発言も、相手の捉え方によってはセクハラと言われてしまう可能性がある。
たとえば、「男のくせに力がない」「男だったらこれくらい食べられるだろう」といったような、男性であることを理由にした発言が挙げられる。
セクハラというと女性が被害者というイメージを持つ人が多いが、男性から被害を訴えられることもある。
また、女性であることを理由にした発言には、「女性に力仕事はさせられない」「女性だから残業が少ない部署のほうがいい」といったものが挙げられる。
相手を気遣うつもりでこうした発言をする人もいるかもしれないが、相手が性差別をされたと感じればセクハラになり得る。
「男なのに」「女だから」のような、性別を理由にした発言は控えたほうがよいだろう。
3 ●●ちゃん、●●くん──呼び方は世代間ギャップが生じやすい
呼び方は世代によって捉え方のギャップがあるため、何気ない呼びかけがセクハラだと言われかねない。
たとえば、女性社員への「ちゃん付け」や男性社員への「くん付け」は、昔は珍しいことではなかったかもしれないが、今は違和感を覚える人もいる。
特に、上司が特定の人にだけ「ちゃん付け」「くん付け」をしていると、言われた本人、もしくは周りで聞いていた人が不快に感じることがある。
「ちゃん付け」「くん付け」ではなく、男女関係なく「さん付け」で呼ぶのが無難だ。
言葉によるセクハラは、どこからセクハラになるかという境界線があいまいで、言った側にそのつもりがなくても言われた側の捉え方によってセクハラと認定されかねない。
何気ないひと言によって加害者にならないためには、普段の発言に気を配る必要があるだろう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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