株式投資

三菱商事や森永乳業など11月〜12月に「株式分割」する4つの企業 個人投資家が分割に注視すべき理由

2023/11/17 05:00

三菱商事や森永製菓など大手の著名企業が11月末から12月に株式分割すると発表していますが、株式分割すると、株が買いやすくなるほか、株主優待内容が拡充される場合もあるので、個人投資家は分割銘柄に注目しておくとよいでしょう(文中株価は11月15日終値)。 11月から12月に株式分割する企業 11月から12月に株式分割する企

三菱商事や森永製菓など大手の著名企業が11月末から12月に株式分割すると発表していますが、株式分割すると、株が買いやすくなるほか、株主優待内容が拡充される場合もあるので、個人投資家は分割銘柄に注目しておくとよいでしょう(文中株価は11月15日終値)。

11月から12月に株式分割する企業

11月から12月に株式分割する企業には、三菱商事 <8058> があり、12月31日に株式分割を予定しており、1 株が3 株に分割されます。

株価が7,183円なので、最低投資必要額は71万8300円ですが、株式分割後は100株買うのに必要な額がおよそ24万円になります。

森永乳業 <2264> は株価5,586円で、100株で55万8600円必要ですが、11月30日に1株が2株になります。また森永製菓 <2201> は株価5,584円(最低投資必要額55万4400円)で、12月31日に1株が2株になるので、この2社はいずれもおよそ28万円で買えるようになります。

ヤマハ発動機 <7272> は株価3,764円(最低投資必要額37万6400円)で、12月31日に1株が3株になるので、12.5万円で買える計算です。

株式分割して株主優待が「もらえるようになる」場合も

株式分割に注目したい理由は、持っている株数が100株に満たないなど、「優待をもらうには株数が足りなかった」場合でも、持株の数が増えることで、株主優待がもらえるようになる場合があることです。また、分割にあわせて優待内容がよくなる場合もあります。

たとえば11月末に分割する森永乳業の場合は、2分割するのでこれまでの半分の価格で投資できるようになります。現在、同社の株を50株持っている投資家は、株式分割により100株保有者となるため、株主優待がもらえるようになります。

また分割にあわせて、これまで100株以の上保有者に930円相当の品がもらえていましたが、その額が1,500円に増やされます。

最近注目されたのはNTTの分割 株式分割には注意点もあるが……

最近、株式分割が大きく注目されたケースとしては、6月30日を基準日として25分割した日本電信電話 <9432> があります。

同社の株価は、分割が発表された5月ごろは4000円台でしたが、25分割で200円弱になったため、100株でも2万円弱で買えるようになりました。このように、株式分割すると資金の少ない個人投資家でも買いやすくなるメリットがあります。

ただ分割には注意点もあります。株価が下がって買いやすくなると、売り買いがしやすくなるため、価格の上下動が激しくなったり、業績にみあっていない時価総額になって投機筋が増えたりするという側面もあります。

ただ、現在単元未満株、端株を持っている銘柄が分割を発表すると、優待の対象になる場合もあるので、株式投資をしている人は分割のニュースには注目しておいたほうがいいでしょう。

文・谷口久美子(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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