年末ジャンボの1等当せん確率は2000万分の1といわれるが、これを数百倍、数千倍にもアップできるのが“共同購入”だ。宝くじの当せん確率を上げるには購入枚数を増やすしかないが、当然ながらその分お金がかかる。共同購入は費用を増やさずに当せん確率を上げられる手段だ(当選確率は2022年データ)。
5人で共同購入すると当せん確率は500倍アップ!10人なら1000倍に
宝くじの共同購入とは、複数人がグループ単位で宝くじを買うもので、公式サイトで申し込める。複数人でお金を出し合うので、一人で買うより多く買える。
1等の当選確率が2000万分の1といわれるのは、1枚買った場合なので、もし100枚買えば、1等当せん確率は100倍上がることになる。この場合、費用は3万円だ(1枚300円)。3万円の費用で当せん確率は20万分の1ということになる。
一人3万円ずつ出して、5人が計500枚共同購入すれば当せん確率は500倍上がる。2023年の年末ジャンボ1等当せん金は7億円(25本)。5人なら4万分の1の確率で当たり、一人あたり1億4000万円だ。
もし10人なら、当せん確率は1000倍アップするので、2万分の1の確率で7億円当たる計算だ。10人で割れば一人あたり7000万円もらえる。
たとえ当せん金の額が減ったとしても、当せんの確率を上げたい人には魅力的な手段といえるだろう。
出費3000円でも当せん確率100倍アップ
購入枚数が増えるほどお金がかかるが、共同購入には出費を抑える側面もある。
1人で100枚買うと費用は3万円だが、5人で100枚を共同購入すれば1人6000円で済む。100枚買った場合の当せん確率は同じ20万分の1ながら、6000円の出費で済む。1人で買うのと比べると手元に残るお金は減るが、検討に値するのではないだろうか。
宝くじ共同購入の方法と注意点 間違うと税金がかかる場合も
宝くじを共同購入するには、宝くじの発売期間中にグループをつくっておく必要がある。
グループの作成は宝くじ公式サイトででき、グループ名、購入限度枚数などグループ情報を設定していき、あとは購入する宝くじを選ぶだけ。共同購入できる宝くじは1グループにつき1商品だけだ。
グループ作成が完了すると招待用のURLやQRコードが発行されるので、それを参加したい人に教えてあげればグループに招待できる。
もし当せんした場合は、当せん金の受け取り方に気をつける必要がある。グループのうちの1人が当せん金を受け取り、それをメンバーに分配した場合には贈与税がかかる恐れがあるからだ。1億4000万円の贈与税は7240万円。7000万円なら約3390万円と半分を贈与税でもっていかれる。
贈与税がかからないようにするには、共同購入したメンバー全員で銀行へ行き「宝くじ当せん証明書」を発行してもらう必要がある。よろこびのあまりメンバーが勝手に銀行へ駆け込んだりしないよう注意が必要だ。
宝くじの共同購入は当せん確率を上げる合理的な手段であると同時に、家族や会社の同僚など大勢で宝くじを楽しむ娯楽といえるのかもしれない。
文/編集・dメニューマネー編集部
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