1年以上無事故無違反の優良ドライバーだけが手に入れられるSDカード（Safe Driver Card）のアプリが11月1日リリースされ、特典をもっと気軽に使えるようになった。

新登場のSDカードアプリは何が違う？

SDカードは警察庁が所管する自動車安全運転センターが発行しており、同センターで、「無事故・無違反証明書」または「運転記録証明書」の交付を申し込むと、SDカードが同時発行される。手数料が1通670円かかるが、さまざまな特典がある。

11月にリリースされたSDカードのアプリは、従来のカードに機能や特典の差はないが、カードをなくしたり忘れたりしても、アプリをインストールしたスマホがあれば使える。なおアプリとかざすだけで通信できるNFC対応のスマホが必要だ。

アプリでガソリン代がリッター5円引きも！ショッピング、レジャー施設も割引価格に

SDカード・アプリの優遇店は全国に約1万6000店あり、ジャンルも多岐にわたるが、なかでもドライバーにとってうれしいのがガソリン代の割引だろう。

優遇店のガソリンスタンドでSDカードアプリを提示すればガソリン代が安くなるのだが、リッター3円～5円ほど割引になる店が多いようだ。

もしも50リッター入る乗用車に5円割引価格で月2回給油するなら、1ヵ月で500円節約できる計算になる（5円×50リッター×2回＝500円）。1年間なら500円×12ヵ月で6000円だ。

優遇店のスタンドは地方に多く、東北なら岩手県に62店、山形県に44店ある。関東で最多は千葉県の24店。近畿圏は兵庫県に44店あり、九州なら福岡県（45店）と熊本県（49店）が多い（2023年11月時点）。

SDカード優遇店はガソリンスタンドだけでなく、ショッピングやレジャー関連の施設にも数多くある。

紳士服のAOKI（AOKIホールディングス <8214> )では全商品が5％割引となり、メガネスーパーは商品価格が15％OFFだ。カラオケビッグエコー（第一興商 <7458> )は室料から30%割引、新宿ワシントンホテルは宿泊料金が10％引きになる。

SDカードアプリの取得方法と注意点

SDカードアプリを手に入れるには、1年以上無事故・無違反である証明書の交付を各都道府県の自動車安全運転センターに申請する。申込用紙はセンターのほか、警察署や駐在所でももらえる。

申込用紙に必要事項を記入のうえセンターの窓口へ提出するか、ゆうちょ銀行か郵便局から申し込むと後日証明書が発行される。申請はインターネットからもできる。

証明書が手元に届いたら、次はスマホにSDカードアプリをダウンロードし、アプリから証明書に記されているQRコードを読み取る。あとは画面の指示にしたがって操作を進めれば完了だ。

多くの店で特典を受けられるSDカードだが注意点もあり、まず手数料が670円かかるので、生活圏に優遇店がないとメリットがないかもしれない。1年以上無事故・無違反でないとカードをもらえないのはいうまでもない。

文/編集・dメニューマネー編集部

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