古い通帳が出てきたがほうったまま……という人もいるだろうが、それでは損することになるかもしれない。
10年たつと休眠預金になって引き出すのに手間がかかる
10年間、入出金などの動きがない口座は「休眠預金」として扱われ、ATMでの引き出しができなくなる。窓口に行け払い戻しに応じてもらえるが、手続きに時間がかかってしまうことが多い。
また、印鑑がなかったり、住所が変わっていたりという場合はさらに時間がかかる可能性があるので余裕をもって手続きに行きたい。
取引のない口座は維持手数料が引かれ解約されることも……
最近では、多くの銀行が口座の維持手数料を取っており、しばらく取引がない口座から手数料を引いていき、残高がなくなると最後には解約してしまう。
この「しばらく」がどのくらいかというと、目安は2年。手数料は年間1,000円~1,300円ほどのところが多い。
また銀行は引き落としの対象になる条件として、残高が1万円未満、投資信託やローン契約がない口座、などを設定している(取り扱いは銀行によって大きく異なる)。
メガバンクの中だけでもさまざまで、三井住友銀行(三井住友フィナンシャルグループ <8316> )は口座開設時期にかかわらず2年間取引がなければ1,100円、三菱UFJ銀行(三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> ) では2021年7月以降に開設された口座のみ対象となり、こちらは2年間取引がなければ1,320円引き落とされる。みずほ銀行(みずほフィナンシャルグループ <8411> ) はまだ導入していない。
手数料引き落としの対象となると、あらかじめ郵便やメールで知らされる。それすら放置してしまうと、知らない間に口座ごとなくなっていた……なんてことになりかねないので、管理はきっちりしておこう。
通帳に書いている銀行へ「本人が」問い合わせる
古い通帳が出てきたら、まず口座がどういう状況かを銀行に確認しよう。銀行の窓口にもっていってもよいが、電話で状況を確かめられる。
ただし注意点もあり、口座の内容については、個人情報保護の観点から本人にしか教えてもらえない。代理で調べるなら、委任状や戸籍謄本など、正式な代理人であると証明できる書類が必要だ。こちらも銀行により異なるので問い合わせておくほうがいいだろう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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