退職・老後が近い

熟年離婚をするなら「夫の退職前と後」、どっちがいい?

2023/11/24 11:00

退職金をもらうために退職を待って熟年離婚する人がいますが、実は退職前でも退職金にあたるお金をもらえることがあります。また、退職を待つ間に財産を使い込まれ、かえってもらえるお金が少なくなるかもしれません。次のポイントを押さえつつ、熟年離婚のタイミングを慎重に決めましょう。 退職金を確実にもらうなら「退職直後」 配偶者の退

退職金をもらうために退職を待って熟年離婚する人がいますが、実は退職前でも退職金にあたるお金をもらえることがあります。また、退職を待つ間に財産を使い込まれ、かえってもらえるお金が少なくなるかもしれません。次のポイントを押さえつつ、熟年離婚のタイミングを慎重に決めましょう。

退職金を確実にもらうなら「退職直後」

配偶者の退職金を確実にもらいたいなら、退職金が振り込まれたらすぐ離婚を切り出しましょう。一般的に、振り込まれた退職金のうち、結婚していた期間に増えたとされる金額の半分をもらえます。

退職から時間が経ち、配偶者が退職金を使い込んでしまうと、なくなった分を取り戻すのは難しくなります。使い込みのリスクを少しでも減らすため、退職前から離婚届などの書類を準備し、相手を説得する方法も考えておきましょう。

退職金規定や蓄えがあるなら「退職直前」も選択肢

数年以内に配偶者が退職金をもらう予定なら、退職前に離婚しても財産分与に退職金を含められることがあります。

たとえば、夫が働いている夫婦で、数年後に退職を控えた夫に妻が離婚を告げたとします。その場合、会社の退職金規定をもとに夫が定年退職した際にもらえる退職金を計算し、その半分を離婚時に夫から妻へ払うという方法が考えられます。

ただし、夫に蓄えがなければ離婚時に退職金の半分にあたるお金を妻に払えません。数年後に退職金が実際に払われてから妻に半額を渡すという取り決めもできますが、妻としては離婚時にまとまったお金をもらえないと不安が残るでしょう。

退職前に熟年離婚するなら、退職が数年以内に迫っているか、退職金規定があるか、夫が十分な預金を持っているか、確かめておきましょう。

生活のめどが立つなら「退職前」もあり

離婚を切り出す側に収入や貯蓄があり、退職金を分けることにこだわりがないなら、配偶者の退職前に離婚するのもよいかもしれません。

また、浮気など相手の不貞行為の証拠があるなら、慰謝料を請求できます。

自分の収入や貯蓄、慰謝料などで離婚後に生活費をしばらくまかなえそうなら、思い切って離婚に踏み切るのも一つです。離婚によってストレスから解放されれば、のびのびと第二の人生を歩めるでしょう。

お金と同じくらい時間も大切なので、天秤にかけながら悔いのない選択をしてください。

文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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