テレビ業界にはさまざまな隠語があり、「トラ」もそのうちの一つ。トラといっても動物のことではなく、ある役者のことをいいます。また、「なめる」という言葉もあり、本当になめるのではなく、撮影のときに行なうある行動のことをさします。それぞれ、どんな意味なのでしょうか?
「トラ」の意味は?
「トラ」とはエキストラの略のことで、英語の「extra(エキストラ)」から来ており、「臨時の」という意味合いです。
映画やドラマなどの撮影でキャスティングされた俳優さん以外 の応援出演者 のことです。
一般的に出演料(ギャラ)は少なく、交通費込みの謝礼という形での支払いが多いようです。
そのためトラに参加しようとする人のほとんどは、「芸能人を間近で見られるかも」という思いや、ちょっとした俳優気分が味わえることを楽しみに参加する人も多い です。
さらに、内部のエキストラのことを「内トラ」といい、撮影スタッフがエキストラとして出演することもあります。
「なめる」の意味は?
実際に花を舐めることではなく、撮影をする際に、意図的に手前に何かの被写体を置くことを「なめる」と言います。
物や人越しに被写体を撮影することで、メインの被写体が人であれば、冒頭の「黄色い花をなめる」場合で例えると、奥にいるメインの人に被写体を合わせ、レンズの近くに黄色い花を置きます。この時ピントは人に合わせているため、手前にある花がぼやけます。
映像で注目されるのは人ですが、ぼやけた映像から視聴者は、花が飾ってある室内にいるのか、ひまわり畑のような花畑にいるといった背景を感じ取れるのです。また、ぼけた物が手前にあることで映像に奥行きを出すこともできます。
また歌番組などでよく見かけるアーティストがステージで歌っている姿を、あえて観客の後ろ姿越しに映すことを「客なめ」と言うそうです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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