退職金を分けてもらうために、夫が定年を迎えてから離婚をしようと考えている人もいるだろうが、実は退職前でも退職金にあたるお金がもらえる場合がある。熟年離婚をするとしたら、どのようなことに気をつければいいのだろうか?
熟年離婚をするなら「夫の退職前と後」、どっちがいい?
退職金をもらうために退職を待って熟年離婚する人がいるが、実は退職前でも退職金にあたるお金をもらえることがある。また、退職を待つ間に財産を使い込まれ、かえってもらえるお金が少なくなるかもしれない。次のポイントを押さえつつ、熟年離婚のタイミングを慎重に決めたい。
退職金を確実にもらうなら「退職直後」
配偶者の退職金を確実にもらいたいなら、退職金が振り込まれたらすぐ離婚を切り出そう。
一般的に、振り込まれた退職金のうち、結婚していた期間に増えたとされる金額の半分をもらえる。
退職から時間が経ち、配偶者が退職金を使い込んでしまうと、なくなった分を取り戻すのは難しくなる。
使い込みのリスクを少しでも減らすため、退職前から離婚届などの書類を準備し、相手を説得する方法も考えておきたい。
退職金規定や蓄えがあるなら「退職直前」も選択肢
数年以内に配偶者が退職金をもらう予定なら、退職前に離婚しても財産分与に退職金を含められることがある。
たとえば、夫が働いている夫婦で、数年後に退職を控えた夫に妻が離婚を告げたとする。
その場合、会社の退職金規定をもとに夫が定年退職した際にもらえる退職金を計算し、その半分を離婚時に夫から妻へ払うという方法が考えられる。
ただし、夫に蓄えがなければ離婚時に退職金の半分にあたるお金を妻に払えない。
数年後に退職金が実際に払われてから妻に半額を渡すという取り決めもできるが、妻としては離婚時にまとまったお金をもらえないと不安が残るだろう。「
熟年離婚で気をつけたいこと
40代後半~50代以降の離婚は失うものが大きく、老後資金が足りなくなるといった最悪の事態になることがある。長年ためていた夫・妻への不満が大きくなり、熟年離婚に踏み切る夫婦もいるが、離婚する前に確かめておきたいことがある。
マイホームの購入で借りたペアローンが残っていないか
マイホームをローンで買った人は、ペアローンが残っていないか確かめておこう。
ペアローンを組んでいる夫婦は、2人の収入がなければローンの返済ができないことが多く、マイホームの価値がローンの残債を下回っている状態だと売却も難しい。
ペアローンが残ったまま離婚すると、家を出て行ったほうがローンを払ってくれないという事態になるかもしれない。
ローンの支払いが滞ると、家に残ったほうが一括返済を求められる場合もある。
離婚後に老後資金が足りるか必ず確かめる
離婚後は独身に戻り、自分だけの収入や貯蓄だけで生活をしなくてはならないので、老後資金が足りるかどうかも考えておくべきだろう。
老後に必要なお金を計算した結果、一人で暮らしていくのが難しい場合は、離婚前に高齢になっても続けられる仕事を探し、ある程度の期間生活できるお金を貯めてから離婚に踏み切ったほうがよい。
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熟年離婚で気をつけたい3つのこと「独身時代」の財産はどうなるの?
文/編集・dメニューマネー編集部
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