NISA・つみたてNISA

【新NISA】投資信託の買付で「損したくない」なら銀行よりもネット証券を選んだほうがいい理由

2023/12/06 05:00

2024年から始まる新NISAで投資信託(投信)を買うために、これから口座を作ろうとしている人は、「いつも使っているメガバンクでいいか」と決めようとしているかもしれませんが、ネット証券のほうがいいかもしれません。 新NISAは銀行だと不利と感じる理由 メガバンクがネット証券よりも不利な理由はいくつかあり、まず「商品(投

2024年から始まる新NISA投資信託(投信)を買うために、これから口座を作ろうとしている人は、「いつも使っているメガバンクでいいか」と決めようとしているかもしれませんが、ネット証券のほうがいいかもしれません。

新NISAは銀行だと不利と感じる理由

メガバンクがネット証券よりも不利な理由はいくつかあり、まず「商品(投信)の数が少ない」というものがあります。

たとえばメガバンクの三菱UFJ銀行(三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> )を見ると、つみたてNISAの投信が20銘柄と少なく(2023年9月時点)、一方、ネット証券のSBI証券では170銘柄以上あります。

NISAは2024年から始まりますが、SBI証券ではつみたて投資枠では211本、成長投資枠では1,121本と予定され(2023年11月時点)、銘柄数の差はそこまで埋まらないと考えられています。

「手数料」の面でもメガバンクのほうが不利といえそうです。米国株式(S&P500)の投資信託について見ると、三菱UFJ銀行では信託報酬(投信の管理・運用経費。持っている間、払う必要がある)が年0.22%かかるところ、SBI証券では0.09372%以内です。

買付できる金額の単位でもメガバンクは不利で、三菱UFJ銀行では1万円からなのに対し、SBI証券では100円からと、ネット証券のほうが少額から買えるのです。

ただし、メガバンクにもメリットはあります。銀行なら対面窓口で口座開設手続ができるほか、銀行員から金融商品の説明を受けられます。ネット証券には、こういうサービスは基本的にはなく、すべて自分でしなくてはいけません。

こうした安心感を求めたいなら、商品数や手数料の問題があっても、メガバンクにするという選択肢もアリでしょう。

ネット証券は“ポイ活”でも有利

さらにメガバンクよりもネット証券が魅力なのは、“ポイ活”がはかどる点です。ネット証券ではクレジットカードで投資信託積立をすればポイントがもらえるほか、保有額に応じたポイントももらえます。

大手ネット証券のSBI証券(SBIホールディングス <8473> )や楽天証券(楽天グループ <4755> )、マネックス証券(マネックスグループ <8698> )、auカブコム証券(KDDI <9433> )では、クレジットカードでの積立でポイントがもらえます。

たとえば楽天証券なら、楽天カードのクレジット決済で0.5%~1%のポイントがつき、積立設定可能額の最大額5万円を積み立て、楽天プレミアムカード(1%ポイント還元)を選ぶと毎月500ポイント、年間6,000ポイントもらえます。

買付時だけでなく、投信の保有額に応じてもらえるポイントについては、SBI証券を例にとると、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を120万円分、365日間持っていると、それだけで391ポイントがもらえます(Tポイント、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、ANAマイルのいずれか)。

こうした投信の保有額に応じてポイントがもらえるプログラムは、楽天証券(残高ポイントプログラム)やマネックス証券(投信保有ポイントプログラム)、auカブコム証券(資産形成プログラム)と大手各社にあります。

NISA口座の開設・金融機関の変更にはどれくらいかかる?

ネット証券でNISA口座を作りたいなら、書類を請求し、必要事項を記入して返送するなどの手続きが必要です。SBI証券の場合、税務署への申請に1~2週間程度かかりますし、クレジットカード積立の期日は決められているため、早めにしたほうがよいでしょう。

また既にNISA口座を持っている人が金融機関を変える場合も、数週間から1カ月ほどはかかると言われているので、新NISAでの投資を早く始めるためには急いだほうがよさそうです。

文・谷口久美子(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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