そば屋では、「おばけ」という隠語が店員の間で使われているらしいです。一見、言葉の意味から、お客さんが入っていない状態で何か起きた時のことを言い表したように思えますが、実は「あるメニュー」をさしたものです。もしかしたら、最近「おばけ」を食べた人がいるかも?「おばけ」ってどんなメニュー?
2つの具材をかけ合わせたもの
12月になり2023年も終わろうとしていますが、大晦日に毎年、年越しそばを食べる人も多いでしょう。
毎年、海老天そばや鴨そばではなく、ほんの少しのぜいたくがしたくて、「おばけ」を注文している人もいるかもしれません。
この「おばけ」という言葉は、油揚げと揚げ玉を両方のせたものをさす、そば屋の店員たちが使う隠語だそうです。
キツネとタヌキが組み合わさることで、お互いに「化かし合い」をすることから、おばけと呼ばれるようになっといいます。
油揚げがきつねと言われるようになった由来は、キツネが五穀豊穣の稲荷神の使いとして、神様と同じような存在として祀られていたことからきているそうです。
稲荷神社には古くから油揚げが供えられていたので、油揚げの乗ったそばは、「キツネそば」といわれるようになったといいます。
また、このお供えの油揚げを、野生のキツネが食べていたからという説もあるそうです。
たぬきは、揚げ玉やネギといったシンプルな具材で、種らしきものが入っていないという点から“たねぬき”が転じてたぬきと呼ばれるようになった説があります。
そばの実を麺状にしたのは江戸時代
そばの歴史は長く、縄文時代までさかのぼるといわれます。
この時代には既にそばの実が存在していたようですが、今の時代に食べられている麺状の蕎麦の形になったのは江戸時代、それまで室町時代ではそば粉を潰し水か湯で練った“そばがき”や“そば餅”として食べられていたようです。
またそばの実は収穫までの期間が短く、痩せた土でも生育することから、世界でも栽培されさまざまな食べ方で親しまれています。
実は、日本のカフェやレストランでも目にするガレットは、生地にそば粉を混ぜて作っており、フランスのブルターニュ地方の郷土料理として親しまれています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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