恋人と同棲したものの、生活費を負担する割合や金銭感覚の違いで揉めて、別れてしまうケースは少なくない(株式会社AlbaLink 2023年3月調査)。同棲カップルが別れたときに起きる金銭トラブルには、どのようなものがあるだろうか。
金銭トラブル1 家具や家電をどちらが引き取るか
「2人で使っていた家具や家電をどちらが引き取るか」でトラブルになることがある。特に、折半して買った場合は揉めやすいので注意が必要だ。
中には、別れた彼・彼女が家電や家具を全部持っていって、残されたほうが困ったというケースも……。
同棲していたとしても、各自で買った家具や家電は原則として“それぞれの所有物”となるが、折半で買ったときは“共有物”となる。
2人でお金を出し合って買ったにもかかわらず、話し合いをせずに勝手に持っていくと、別れた彼・彼女が感情に任せて警察へ相談しにいって、ややこしいことになるかもしれない。
どちらが引き取るかを決めるのは簡単ではないが、それまでの生活費の負担なども踏まえて、できる限り平等になるように話し合うべきだ。
金銭トラブル2 2人で貯めていたお金をどうするか
2人の共通口座に貯めていた結婚資金などを、どのように分けるかで揉めることがある。
たとえば、自分のほうがお金を多く入れていたのに、別れるときに相手から「半分に分けよう」と切り出されてトラブルになるケースが想定される。
このように切り出されても、基本的には自分が口座に入れた額を返してもらうべきだ。
なお、事実婚のように2人が内縁関係にあったときに貯めたお金は共有財産となり、どちらがどれくらい貯金したかにかかわらず、半分ずつ分けるのが原則だ。
しかし、内縁関係ではなく同棲していただけであれば、貯めていたお金は個人のものになる。
金銭トラブル3 賃貸の退去費用を一人で負担することに……
破局した際、どちらかが家を出て、片方が残るということもある。しかし、今住んでいる賃貸の家賃を一人で支払うのが難しいときは、退去せざるを得ないかもしれない。
もし、今住んでいる部屋の家賃を一人で払うのが難しい場合は、早めに別れた彼・彼女に退去する旨を伝えたほうがよい。残されたほうが、部屋のクリーニング代などをすべて負担するのを防ぐためだ。同棲を解消して部屋を出ていく場合は、退去費用を折半するのがよいだろう。
また、共通口座を持つなら、口座を作る段階で「予想外の出費があったらこの口座から出そう」などとルールを決めておくと、退去費用が発生したときに揉めにくくなる。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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