「スチュワードシップコード」機関投資家としてあるべき姿を示した指針

2021/08/02 16:30

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スチュワードシップコード(Stewardship Code)とは、証券会社や銀行、保険会社、年金基金などの機関投資家に対し、「責任ある機関投資家」として守るべき原則をまとめた指針です。リーマン・ショックによる金融危機の深刻化をきっかけに、機関投資家の投資姿勢や企業経営への監視を求める声が高まり、2010年に英国で「スチ

スチュワードシップコード(Stewardship Code)とは、証券会社や銀行、保険会社、年金基金などの機関投資家に対し、「責任ある機関投資家」として守るべき原則をまとめた指針です。リーマン・ショックによる金融危機の深刻化をきっかけに、機関投資家の投資姿勢や企業経営への監視を求める声が高まり、2010年に英国で「スチュワードシップコード」(The UK Stewardship Code)が策定されました。投資先企業の企業価値を向上し、受益者の収益を最大化するのが狙いで、機関投資家に受益者責任や投資先企業への経営モニタリング、議決権行使活動の報告などを求めています。

法的拘束力はないものの、順守が強く求められている

日本では英国版をもとに、金融庁が2014年に「日本版スチュワードシップコード」を策定しました。法的拘束力のない自主規制ですが、影響力の大きさから順守が強く求められており、順守できない場合はその理由の開示が求められています。【お金の単語帳】