「ソルベンシー・マージン比率」保険会社の健全性を測る指標の一つ

2021/08/03 11:30

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ソルベンシー・マージン比率(Solvency Margin Ratio)とは、保険会社の健全性を測る指標の一つです。保険会社は過去の統計から想定した損害を補償できるように計算して保険料を決めていますが、予測不可能な大規模損害が発生した場合には自己資本や準備金などから保険金を支払うことになります。そうした予想外のリスクに

ソルベンシー・マージン比率(Solvency Margin Ratio)とは、保険会社の健全性を測る指標の一つです。保険会社は過去の統計から想定した損害を補償できるように計算して保険料を決めていますが、予測不可能な大規模損害が発生した場合には自己資本や準備金などから保険金を支払うことになります。そうした予想外のリスクに対する支払余力を判断するため、有価証券の含み益なども含む保険会社の自己資本の額(ソルベンシー・マージン総額)を通常の予測を超えるリスクに対応する額の半分で割ったものに100をかけて算出した比率を用います。

ソルベンシー・マージン比率(%)=
ソルベンシー・マージン総額÷<リスクの総額÷2>×100

業績の推移や資産状況なども含めて総合的に判断

ソルベンシー・マージン比率は高ければ高いほど支払い余力が高いとされ、その保険会社の健全性は高いと判断できます。200%以上が健全性の目安とされ、これを下回ると金融庁から早期是正措置が入ります。ただし、健全性をより正確に測るには、ソルベンシー・マージン比率だけでなく、業績の推移や資産状況などから総合的に判断する必要があるでしょう。【お金の単語帳】