出版業界では「ノンブル」という隠語が存在し、「ノンブル振ってある?」「ノンブルつけた?」と使われます。
私たちが本を読んでいるときには、あまり意識をしないノンブルですが、実はこれがないと読者は意外と困ってしまうのです。どのような役割をしているのでしょうか。
存在感はないけど重要な役割をする「ノンブル」
よく耳にする「読書の秋」がありますが、そんな秋も終わり日本各地で、朝晩の冷え込みが感じる冬に入りました。そんな冬でも温かい部屋で、のんびり読書をする人もいるのではないでしょうか。
本を読む中で何気なく目にしている「ノンブル」ですが、これは本や冊子のページ番号ことをさします。ノンブルの由来はフランス語の「nombre」からきており、出版に関わる人たちが使う隠語です。
ノンブルは必ずしも記載しなければいけないといった決まりはありませんが、もしノンブルがなければ、読者である私たちが困ってしまうのです。
たとえば、一気に読めない小説など、途中から読む際の目印であったり、授業や講義で使う参考書などでは、講師が「10ページを開いて」と指示したり、テストに出る重要個所を効率よく伝えられます。
また、ノンブルの配置位置やデザインには特別なルールはありません。ルールとして、本文より小さ文字で記載することや、本文の外側に配置し、紙の端からは数ミリ以上空けておくのが一般的なようです。
あえて隠すノンブル
本来ノンブルが入る位置に写真や図柄、デザインの関係でノンブルを表示させないこともあります。これを「隠しノンブル」といい、通常とは異なる場所にノンブルをつけます。
綴じ目のギリギリにつけることで、冊子になった際に内側へ入り見えにくくする方法や、印刷の外側にノンブルをつけ、断裁時に一緒に切り落とす方法があるようです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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