出版業界では、「アタリ」という隠語が編集者たちの間で使われているそうです。一見、何かが解決したことを連想し、ハズレよりいい気分になれる言葉ですが、実はレイアウト構成の時に使われるある手法をさします。
場所をあけておく「アタリ」
新聞や雑誌など、私たちが日常で目にするたくさんの記事は、見出しや画像、気になるワードで興味を引きつけ、気づけば夢中に読んでしまうこともあり、情報を分かりやすくまとめるレイアウトにはさまざまな工夫がされています。
出版業界で使う「アタリ」という言葉はレイアウトやデザインの際、文中へ写真や図、イラスト等を仮で入れておくことを指し、「アタリ画像」とも呼ばれています。
アタリを入れることでスペースをとっておき、本物のデータがきたら差し替えます。
またアタリに使われる画像は、補整前の画像や粗画像がよく使われるようです。
なぜ最初からの本物の画像を入れ込まないかというと、高解像度の画像を使用しての作業では、データ量により表示が遅くなることや、レイアウト変更時に画像のサイズや切り抜きが変わる可能性もあり、作業効率が低下することを防ぐためともいわれています。
レイアウトで使われる3パターンの型
雑誌や広告、Webデザインなどの情報を見る際、私たちは自然と目線が誘導され、コントロールされています。これを視線誘導といいレイアウトの手法の一つです。
この視線誘導の中にはF型・N型・Z型が存在し、媒体によって活用方法が異なります。
F型は、左端を軸に左から右へ繰り返される法則でWebサイトに多く、N型は右上から右下、左上から左下の流れる法則で、縦書きの小説や新聞、雑誌に使用されます。
またZ型は、文字通り左上から順に右上、右上から左下、右下と続く法則でチラシや広告のデザインなどで使われることが多いようです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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