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「有名でなくてもグローバルな日本企業」──経済省「グローバルニッチトップ企業」から時価総額上位をチェック

2023/12/25 05:00

「外国人が認める日本人のすごいところ」に注目した番組や企画をTVでよく見かけるが、日本の企業にも外国から認められている存在が少なくない。とはいえトヨタやソニーなどの大手ではなく、世界市場のニッチ分野で勝ち抜いている企業などに注目しよう。経済産業省がこれまでに2回発表した、「グローバルニッチトップ企業100選」の最新版(

「外国人が認める日本人のすごいところ」に注目した番組や企画をTVでよく見かけるが、日本の企業にも外国から認められている存在が少なくない。とはいえトヨタやソニーなどの大手ではなく、世界市場のニッチ分野で勝ち抜いている企業などに注目しよう。経済産業省がこれまでに2回発表した、「グローバルニッチトップ企業100選」の最新版(2020年)には、113社が紹介されている。

こうした企業を知ることは、日本経済の理解を深めるためだけでなく、有望な投資先、転職先を見つけることにもなるかもしれない。

グローバルニッチ企業は4部門で選定されている

グローバルニッチトップ企業100選は、同省が選んだ外部有識者で作る委員会が選定。重視した項目は、「世界市場シェアと利益のバランス」、「技術の独自性・独立性」、「サプライチェーンにおける企業の重要性」などだという。

上場企業だけが対象ではなく、半数以上が非上場。部門は4つあり、「機械・加工」「素材・化学」「電気・電子」「消費財・その他」だ。今回は、各部門の時価総額順(2023年12月22日現在)に3社ずつ取り上げてみた。

なお、時価総額が把握できる上場企業を対象にしたことになるが、選んだ12社はすべて東証プライム上場企業だ。

機械・加工部門のトップはDIY好きならよく知る企業

機械・加工部門では、電動工具のトップメーカーであるマキタ <6586> がおよそ1兆円で1位だ。

2位は約5000億円の川崎重⼯業 <7012> で、旅客機や鉄道、潜水艦など陸・海・空で広く展開する重機大手メーカー。3位THK <6481> は約3500億円。直動システム分野でトップシェアを誇る企業だ。

素材・化学部⾨のトップは化学以外も多角的に手がける

素材・化学部門で時価総額が最も高い企業は旭化成 <3407> で約1.4兆円、大手総合化学メーカーだが、住宅や医療など事業領域は幅広い。

2位の朝日インテック <7747> は医療用器具のメーカーで7600億円ほど。3位の大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> は約1000億円。チタンメーカー最大手であり、多結晶シリコン事業も強化している。

電気・電子部門には時価総額3兆円越えの企業も

電気・電子部門のトップはレーザーテック <6920> で、主力は半導体検査・計測装置。時価総額は3兆3000億円で、グローバルニッチトップ企業100選の中で最も高い。

2位のイビデン <4062> は基板メーカー大手で、ICパッケージやプリント配線板のトップメーカーだ。時価総額は約1兆円。

3位の横河電機 <6841> は約7200億円。国内トップの工業計器メーカーで、海外で制御システムを販売している。

消費財・その他部門の「ニッチ市場以外に参入しない」企業は?

消費財・その他部門の首位は手術用縫合針メーカーのマニー <7730> で約2200億円。国内シェアトップを誇り、100以上の国と地域に製品を輸出。同社は「ニッチ市場以外に参入しない」方針を採り、長期的な安定成長を目指しているという。

2位の萩原⼯業 <7856> は約200億円、主に土木建築向け樹脂シートを提供し、産業機器も扱う。

3位の興研 <7963> は防じんマスク大手で、排気装置や環境改善機器・設備事業も手がけている。時価総額は約81億円。

文/編集・dメニューマネー編集部

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