年末年始に多い4つの詐欺 「数千円くらいの少額」をダマし取る手口に注意!

2023/12/25 16:00

詐欺手口の中には、お金の出入り激しい年末年始に、特に行われやすいものがある。被害に遭うのは、お年寄りだけとは限らない。 1 「税金や保険料の払い戻しがあります」──還付金詐欺 還付金詐欺は、役所などの公的機関の職員を装い、年金や社会保険料が還付されるといった嘘の説明をしてお金を騙し取る手口だ。特に、年末にかけて増える傾

詐欺手口の中には、お金の出入り激しい年末年始に、特に行われやすいものがある。被害に遭うのは、お年寄りだけとは限らない。

1 「税金や保険料の払い戻しがあります」──還付金詐欺

還付金詐欺は、役所などの公的機関の職員を装い、年金や社会保険料が還付されるといった嘘の説明をしてお金を騙し取る手口だ。特に、年末にかけて増える傾向がある。

たとえば、自宅の固定電話に「年金の払い戻しの書類を送ったのですが、届いていますか」といった電話がかかってきたら要注意だ。

その後「今日まで手続きができるので、キャッシュカードを準備してATMに行ってください」と言われて指示通りに操作したら、いつの間にか送金していた、というケースがある。

還付金に心当たりがあるときにこのような電話を受けたら一度切って、自分で調べた電話番号にかけよう。

2 「●●様宛てに代引きの商品が届いています」──宅配便詐欺

宅配便詐欺の種類はいくつかあり、その一つに宅配便の代引きを利用してお金を騙しとる手口がある。購買意欲が高まり、オンラインショッピングをする人も増える年末年始は狙われやすい。

特に、家族で住んでいる人は要注意だ。宅配業者から「●●様宛てに代引きの商品が届いています」と言われ、宛名の本人が不在だったので家族が代金を支払ってしまい、後で開封したところ注文した覚えのない商品だったというケースがある。

代引きの金額は数千円〜1万円ほどと、そこまで高額ではないことが多いので、支払ってしまう人がいる。

心当たりのない荷物が代引きで届いたときは受け取らず、代金も支払わないほうがよいだろう。代引きで注文をしたときは必ず家族に共有する、というルールを決めておくのも有効だ。

3 「確かに注文を受けています」──送りつけ詐欺

送りつけ詐欺は、注文した覚えがない商品が届き、返品しようとしても応じないといった手口だ。

たとえば、届いた荷物に払込用紙が入っており、注文していないと言っても「確かに注文を受けています」「解約はできません」などと言ってお金を振り込ませる。「もしかしたら注文したかもしれない」と迷うお年寄りが、狙われやすい。

届く商品は、カニなどの海産物や健康食品などさまざまだ。特に、年末年始はおせち料理が届く事例が増えるだろう。

この詐欺で悩む人は多く、2020年から2022年までの3年間は、毎年数千件もの相談が国民生活センターに寄せられている。

一方的に送りつけられた商品はすぐ処分できることが法律で定められているので、もし届いてもきっぱり断ろう。1人で暮らしている高齢の親がいる場合、注文したかどうか迷う商品が届いときはすぐ周囲の人に相談するよう、伝えておくとよいかもしれない。

文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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