美容脱毛サロン大手「銀座カラー」の全店舗が、12月15日に営業停止となりました。今年は脱毛サロンの倒産が続いていますが、もし自分が通っているサロンが突然倒産したら、どうすればよいのでしょうか。また、倒産リスクを最小限に抑えるには、どういったサロンを選べばよいのでしょうか。
倒産の予兆は?お金は返ってくる?
SNSや報道によると、銀座カラーは倒産前から「予約が取りづらくなった」「施術のあと毎回出ていたハーブティーが出なくなっていた」などの予兆があったそうです。また、この2年弱で20店舗ほど減るなど、短期間で店舗が減っている点も倒産の予兆だったと考えられます。
ほかにも、大幅に割引をするキャンペーンを頻繁に行うようになる、長期契約や物販の営業をよくかけてくるといったことは、サロンの経営状況が悪化したサインと考えられます。
もし、すでにまとまった金額を支払ったあとでサロンが倒産してしまった場合、少額が返ってくることはあっても、全額が戻ってくることはないと思ったほうがよいでしょう。契約書を見て「前受け金の保全措置」が契約条項に含まれていた場合は、支払った料金が戻ってくる可能性があります。
「脱毛に来ればAmazonギフト券を数万円分プレゼント」といったキャンペーンを行っているサロンもありますが、実際にギフト券をもらうには高いコースを契約したり、何回もサロンに通ったりする必要がある場合がほとんどなので、注意しましょう。
何か不安なことがあれば、消費者生活センターやAEAエステティック相談センターに連絡しましょう。
倒産リスクを最小限に抑えるには?
倒産のリスクを最小限に抑えたいのなら、契約の際は前払いにせず、都度払いにしましょう。
通常、長期のコースを契約するほうが1回あたりの料金がお得になりますが、倒産リスクを避けるのであれば、コース契約や前払い通い放題契約をしたり、回数券を買ったりしないほうが無難です。
リスクの低いサロンを選ぶには?
倒産リスクの低いサロンを見極めるのは難しいですが、いくつかポイントがあります。
まずは都度払いの設定があり、料金が明確かどうかです。都度払いができても、回数券の数倍の値段であるなど、価格に大きな差があるサロンは避けましょう。返金制度や解約制度について、事前に明確な説明があるかどうかもポイントです。
また、経産省がまとめた「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」をもとに、NPO法人日本エステティック機構などが自主的にガイドラインをつくり、基準を満たしたサロンを認証する制度を設けています。
項目の一つに「財務状況を記載した書面の備え付け」があるので、この認証を受けているかどうかもポイントになるでしょう。銀座カラーは、この認証を受けていませんでした。
有名なサロンだからといって、倒産しないとは限りません。思わぬトラブルに巻き込まれないよう、サロン選びや通っているサロンの動向には十分注意しましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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