タクシー業界では、「アサレン」という言葉が従業員の間で使われています。言葉の意味から連想するのは、学校生活で部活にはげんだ「朝練」ではないでしょうか。もちろん、何かを練習するための意味ではありませんが、朝に行う作業のことをさします。
1日1回、業務前に欠かせない「アサレン」
安全な運転を心掛けるタクシードライバーが、出社してから仕事を始めるまでに行うのは、まずアルコール検査です。
その後に車両点検や点呼をとり、1日がスタートしますが、この朝の時間帯に行う作業の一つである「アサレン」とは、ドライバーが乗務前に行う、朝の洗車当番のことです。車体を洗車し、車内をきれいに保つことにより、乗客が安心してタクシーを使えます。
昼日勤や夜日勤といった1日8時間勤務には、1日1台、相番と呼ぶ2人体制でタクシーを使います。
この相番は直接顔を合わせる機会は少ないですが、昼日勤がアサレンを怠ると次の夜日勤の相番へ迷惑がかかり、時には怒られることもあるそうです。
アサレンとは、乗客はもちろんのこと、車体の洗車の出来や、車内の清潔さがドライバー間でのコミュニケーションにつながるようです。
なお、タクシーの営業所が多い地域などは、洗車を行う専門の業者もいるようです。
主流の勤務形態、2日分働く「隔日勤務」
タクシー会社で主流の勤務形態「隔日勤務」は、昼日勤と夜日勤を組み合わせた2日分を働く形態のことで、だいたい18時間から20時間前後の勤務です。
この勤務時間の合間に3時間の休憩をとり、隔日勤務の後は「明番」という休みが入ります。
朝の時間帯から深夜まで、さまざまなシチュエーションの送迎をする隔日勤や、1日分を働く昼日勤や夜日勤など、タクシードライバーはライフスタイルに合った勤務時間を選べます。
文/編集・dメニューマネー編集部
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