住宅ローンの金利が2022〜23年で大きくアップし、あるメガバンクの20年の固定金利は、2022年1月の3.20%から2023年12月に4.10%まで上昇、フラット35の金利も同じ時期で1.30%から1.91%に上がっています。これは2013年以来、10年ぶりの水準です。ローンの見直しを10年以上していない人は、そろそろ見直してもいいかもしれません。
大手・ネット銀行の住宅ローン金利の状況
冒頭で挙げたのはみずほ銀行(みずほフィナンシャルグループ <8411> )の20年の固定金利ですが、上がっているのは同行だけではなく、三菱UFJ銀行(三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> )も同じ時期、4.65%から5.75%に上がっています。
ただし、上がっているのは固定金利で、変動金利は2009年以降ほとんど変わっていないものの、これからも上がらないとは限りません。
住宅ローン金利が0.6%違うと返済額がどれくらい多くなるのか?
住宅ローン金利が上がるとどれくらい返済額が高くなるのでしょうか。フラット35を例に、マンションを頭金2割で購入し、残りを35年金利固定ローンで借りた場合、1.300%と1.910%ではどのくらい変わるかを計算してみましょう。
フラット35を組んだ人が買ったマンションの平均額は4848万円(2022年度調査)なので、頭金をのぞいた8割をローンで借りると、総返済額は金利1.300%のときは約4829万円、金利1.910%のとき約5321万円となり、総返済額は492万円も高くなります。
2024年は住宅ローンが借りやすくなるのか
住宅ローンが上がる要因はさまざまですが、主に景気の見通しによって動きます。ここ数年で高くなったのは、コロナ禍からの回復で企業業績が回復したことから、景気の見通しが強くなったことと見られます。
2024年の見通しとしては、3月ごろに行われる春闘(新年度に向けて労働組合が経営者に労働条件改善を交渉する活動)で賃上げが進む見通しとなっており、もしも給料の上昇率が大きい場合は消費の活性化が予想され、住宅金利はさらに上がる可能性があります。
住宅ローン金利が上がれば、これから借りる人だけでなく、借り換えを考えている人にとっても厳しい条件になるので、家を購入したい、借り換えをしたい人は早めに検討したほうがいいかもしれません。
文/編集・dメニューマネー編集部
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