2023年の日本株はウサギ年の相場格言「卯(うさぎ)跳ねる」にふさわしい一年で、日経平均株価の終値は、3万3464円17銭、年末としてはバブル経済最盛期の1989年(3万8915円87銭)以来、34年ぶりの高値でした。このような干支(えと、12支)に由来する相場格言は他にもあり、、2024年の「辰(たつ)年」も期待ができそうだ。過去の辰年がどうだったかを振り返り、2024年の行方を展望しよう。
辰巳(たつみ)天井──辰年と巳年は上昇する
辰年に関連する相場格言として、「辰巳(たつみ)天井」を紹介する。これは、辰(たつ)年から翌年の巳(み)年にかけて上昇相場が続き、どこかで天井を付けるという意味だ。
今回にあてはめると、2024年から2025年にかけて上昇相場は続くが、25年のどこかで高値をつけて下落に転じるというイメージだ。
その他の干支の格言を紹介しておこう。
辰巳(たつみ)天井
午(うま)尻下がり
未(ひつじ)辛抱
申酉(さるとり)騒ぎ
戌(いぬ)笑い
亥(い)固まる
子(ね)は繁盛
丑(うし)つまずき
寅(とら)千里を走り
卯(うさぎ)跳ねる
干支の相場格言は、干支の動物の動きを株式市場にあてはめた、年初のことば遊びみたいなものである。
前回の辰年は23%上昇、過去の辰年の勝率は67%
それでは過去の辰年はどうだったかというと、前回・2012年の日経平均は年間で23%上昇した。2011年の東日本大震災による下落から立ち直る一年だった。翌2013年の巳年はさらに上昇に弾みがつき、年間で57%上昇した。
2012年末に第2次安倍内閣により、アベノミクス効果から金利低下、円安、株高を見せた。しかし翌年の2013年12月30日に高値をつけ、2014年4月まで下落傾向となる。「辰巳天井」はほぼ正解だったと言えそうだ。
東証の歴史(1950年以降)で辰年は6回ある。上昇したのが、1952年、1976年、1988年、2012年の4回だった。下落したのが、1964年、2000年の2回なので、勝率は67%である。
今年注目の金融市場のテーマ
2024年のテーマは、新NISAスタートによる資金流入、東証の改革継続によるTOBやMBOなどが期待される一年となりそうだ。
2023年の株式市場の上昇要因にも触れておくと、インフレ(物価上昇、賃金上昇)、東証の市場改革(割安な銘柄に対して改善を要求)、円安などがテーマとなった。
2024年も一部のテーマのトレンドが続きそうだ。
文/編集・dメニューマネー編集部
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