2024年から始まる新NISAはメリットが多く、利益に税金がかからない、少額から始められますが、あくまでも投資なので失敗する可能性もゼロではありません。初心者がする可能性の高い失敗が3つあります。
失敗1 積立金額を高く設定しすぎる
初心者が注意したい失敗の一つ目は、つみたて投資枠の積立金額を高く設定しすぎてしまうことです。「がんばったら毎月これくらい積立できる!」という目標額で設定してしまうと、毎月の資金繰りが苦しくなることもあるので、「これくらいなら無理がない」額にするといいでしょう。
投資にあてる額の平均は、年収の1~10%を投資にあてている人が多いそうです(2021年、日本証券業協会「証券投資に関する全国調査」)。無理のない額は人それぞれですが、最初は年収の10%前後までを目安にするといいかもしれません。
失敗2 手数料をチェックしていない
失敗の二つ目は、手数料をチェックせずに金融機関を決めたり、買う商品を決めてしまい、意外と手数料がかかってしまうことです。手数料は金融機関によって異なるため、高いと損をすることがあります。
NISAは利益に税金がかかりませんが、初心者に適しているとされる「投資信託」に投資する場合、3種類の手数料がかかります。買うときに販売手数料、保有中に信託報酬、売るときの信託財産留保額です。
買うときにかかる販売手数料……0~3%
保有中にかかる信託報酬……0.1~2.0%
売るときにかかる信託財産留保額……0~0.3%
特に注目したいのは、保有している間ずっとかかる信託報酬です。たとえば、投資信託をを30万円買う場合、信託報酬が0.2%なら年間あたり657円、信託報酬が2.0%なら年間あたり6,570円かかります。大した金額でないと思うかもしれませんが、保有期間が10年以上になるとかかる手数料も大きくなるので、確認しておくといいでしょう。
失敗3 貯金をすべてNISAに使う
失敗の三つ目は、貯金をすべてNISAに使ってしまうことです。新NISAには、投資信託のみが買える「つみたて投資枠」のほか、投信だけでなく国内外の株式が買える「成長投資枠」があります。つみたて投資枠は年間の枠が120万円で、その枠内に収まる額を決めて毎月積立購入していくわけですが、成長投資枠は年間240万円までなら、自由に売買できます。
もしここで貯金をすべて使ってしまうと、想定外にお金が必要となったときに対応できなくなります。タイミングを無視して売却せざるを得なくなり、損をするかもしれません。
NISAに限らず、投資・資産運用にあてるのは、生活する上で必要なお金とは別の余裕資金にしたほうがよいでしょう。
文・佐々木佐奈(ライター)
編集・dメニューマネー編集部
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