企業が生き残る確率は、10年後ではわずか1割にも満たないなどと言われる一方で、5年後では81.7％というデータもあり、統計の取り方によって大きく異なりそうですが、少なくとも企業が長い年月生き残るのは大変なことは、間違いありません。このため、多くの企業では、会社の節目となる周年を記念事業としてとらえています。今年、2024年に100年や10年など、周年を迎える有名企業には次のような会社があります（データは東京商工リサーチによる）。

100周年を迎える企業――タカラトミー、ブルボンなど

2024年に100周年を迎える企業は全国で2519社。有名企業では、総合おもちゃメーカーのタカラトミー <7867> 、大手菓子メーカーのブルボン <2208> 、空調メーカーとして世界シェア1位のダイキン工業 <6367> 、「ココナッツサブレ」などで知られる日清シスコなどがあります。

ダイキン工業は、100周年の記念事業として、コロナ禍もあり、大阪本社・東京支社の移転などを行っています。

50周年を迎える企業――アフラック生命保険、三井ホームなど

今年50周年を迎える企業は2万2018社。有名企業では、セレクトショップを展開するアーバンリサーチ、がん保険などを扱うアフラック生命保険、賃貸事業用建物建築工事などを行う東建コーポレーション <1766> 、 ハウスメーカーの三井ホーム<1868> などが挙げられます。

10周年を迎える企業――LINE Pay、東京きらぼしFGなど

今年10周年を迎える企業の中には、電子決済サービスの「PayPay」のクレジットカードを管理するPayPayカード、ふるさと納税ポータルサイトを運営するさとふる、「LINE」利用者向けのモバイル送金・決済サービスを展開するLINE Pay、きらぼし銀行などを子会社に置く東京きらぼしフィナンシャルグループ <7173> などがあります。

JRAは70周年、東京ディズニーリゾートは40周年

このほかにも、創業70周年を迎える日本中央競馬会が「JRA70周年記念事業」として、「70thサンクスデー」などのイベントを予定しています。

また、東京ディズニーランド、ディズニーシーなどを運営するオリエンタルランド <4661> は現在、東京ディズニーリゾートの開業40周年を記念するイベントを行っていますが、同社の2024年3月期の営業利益は過去最高益の見通しだそうです。もちろん周年イベントだけが理由ではないでしょうが、周年記念行事が企業にとって大きなチャンスでもあることは確かでしょう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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