出版や新聞の世界にはさまざまな業界用語があり、「トロッコ」や「ノンブル」という言葉が現場では使われています。「トロッコ」といえば、炭鉱などを思い浮かべますが、もちろん工事に関係する言葉ではありません。また「ノンブル」という言葉をはじめて聞いたという人も多いはずです。それぞれ、どんな意味なのでしょうか?
「トロッコ」の意味は?
「トロッコ」とは新人記者のことをさします。記者を“汽車”とかけて、「一人前の記者(汽車)に相当しない」といった意味合いで、汽車に劣る「トロッコ」に例えて使われるようになりました。
新聞の起源は最も古いもので江戸時代、当時「瓦版(かわらばん)」として、一枚の紙だったそうです。
しかし、当時の政治を批判した記事により一度姿を消しますが、再び新聞が注目を浴びるようになったのは1871年(明治4年)に日本で初めての日刊紙が創刊されたのがきっかけでした。
「ノンブル」の意味は?
よく耳にする「読書の秋」がありますが、そんな秋も終わり日本各地で、朝晩の冷え込みが感じる冬に入りました。そんな冬でも温かい部屋で、のんびり読書をする人もいるのではないでしょうか。
本を読む中で何気なく目にしている「ノンブル」ですが、これは本や冊子のページ番号ことをさします。ノンブルの由来はフランス語の「nombre」からきており、出版に関わる人たちが使う隠語です。
ノンブルは必ずしも記載しなければいけないといった決まりはありませんが、もしノンブルがなければ、読者である私たちが困ってしまうのです。
たとえば、一気に読めない小説など、途中から読む際の目印であったり、授業や講義で使う参考書などでは、講師が「10ページを開いて」と指示したり、テストに出る重要個所を効率よく伝えられます。
また、ノンブルの配置位置やデザインには特別なルールはありません。ルールとして、本文より小さ文字で記載することや、本文の外側に配置し、紙の端からは数ミリ以上空けておくのが一般的なようです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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