東洋水産 <2875> は、「赤いきつね」「緑のたぬき」などの即席めん、チルド麺や冷凍食品の製造・販売でおなじみの企業です。同社の昔の社名、分かりますか？

1953年築地市場内に設立

東洋水産の商品ブランド“マルちゃん”のマークが誕生したのは、1962年のことです。それまでは、丸の中に“東洋水産”の頭文字“と”を組み合わせた、“マルト”マークを使っていました。新ブランド開発のタイミングで、この“マルト”から連想された“マルトちゃん”が“マルちゃん”へと変化し、新しいブランド名として使われるようになったそうです。

同社は1953年、築地市場内に「横須賀水産株式会社」として設立。創業時は、冷凍マグロの輸出事業や、国内水産物の加工・販売からスタートしました。その後、魚肉ハムやソーセージ、缶詰などの加工食品の製造や即席めん市場へ進出しています。

当時のインスタントラーメンは味付きでしたが、同社が1962年にスープが別添えの「ハイラーメン」を発売すると、麺やスープに味わいが深まり、たちまち大ヒットしました。1978年に「赤いきつねうどん」、1980年に「緑のたぬき天そば」を発売。「麺づくり」は1992年、「マルちゃん正麺」は2011年に発売しています。

1956年に現在の社名である、東洋水産株式会社に変更。同社のトレードマーク、“マルちゃんマーク”は1986年に現在と同じものに変更しています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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