カードローンで借りたお金は通常、決められた金額を毎月決められた日に返しますが(約定返済)、“リボ”のため返済期間が長くなりがち。そこで、毎月の返済とは別に、余裕のある時に自分で決めた金額を追加で返すこともできます。
追加返済するとどのくらい返済額が減るのか?
追加での返済は「臨時返済」といい、住宅ローンの繰り上げ返済のようなもので、メリットは、追加でお金を返すことで利息を減らし返済期間を短くできることです。
どのくらい利息や期間が変わるかというと、たとえば、50万円を金利15.0%で借りて毎月1万円ずつ返すケースを考えると、返済期間は4年、利息は16万4,432円、支払い総額は66万4,432円になります。
しかし、借りて4ヵ月後に10万円を追加で返済すると、返済期間は9ヵ月短い3年3ヵ月になり、利息は5万1,693円安い11万2,739円になります。
この場合、支払い総額は61万2,739円に抑えられ、支払う額は5万1693円安くなります。
あくまでこれは、あるローン会社の一例でし、毎月の約定返済の方法やローン会社、サービスなどによって計算方法が異なるのですが、追加でまとめてお金を返すと、利息が減ることで支払総額も減らせると考えてよいでしょう。
臨時返済の注意点は、追加の返済とは別に毎月の返済もしないといけないこと
臨時返済をする際に注意しないといけないのは、通常の返済もしないといけないことです。臨時返済は、“追加”の返済なので、「臨時返済をしたから、今月の返済はしなくてい」わけではないのです。
せっかく追加で返済したのに、通常の返済をしないと、遅延損害金を払わなければいけなくなってしまいます。遅延損害金は会社やサービスによりますが、利率が年率19.9%になるところもあります。また、通常の返済をしないことで個人信用情報に傷がついてしまいます。
もう一つの注意点は手数料がかかる場合があること
もう一つの注意点は、カードローン会社によっては手数料がかかるケースもあることです。
たとえば、臨時返済の方法として、カードローン会社が指定する銀行口座に振り込みをする場合、振込手数料がかかってしまいます。手数料がかさむと、追加返済のメリットが小さくなってしまいます。
文・武藤貴子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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